
ショコラ☘️
読書
絵画
詩
キャンドル
アロマテラピー

ショコラ☘️
🕊️人というのは一体何て
奇妙でオリジナルで
孤独なものだろうと思う
ここまでオリジナルでなければ
これほど孤独にならずに
すむのにと思い
でもだからこそ
「世界はときどき美しい」のだし
世界がときどき美しいからこそ
人は生きていかれるのだ
江國香織✨
「泣かない子供」
🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿

ショコラ☘️
🌝人生は何でできている?
二十四節気八十回と
おおよそ一千個の満月と
三万回のおやすみなさい
そうして僅かな真実で
長田弘✨
「ハッシャバイ」
🌝🤍🌝🤍🌝🤍🌝🤍🌝🤍🌝

ショコラ☘️
💠これからもっと
日が長くなるからね
沈丁花のつぼみも
はじけるからね
私を待たなくていいから
走って行きなさい
欲しいもののところへ
まっしぐらに
希望の後ろ姿は群青で
宇宙とおんなじ色をしてる
覚和歌子✨
「浅い春の八ヶ岳に
ひとりで連詩してみるの巻」
💠🕊️💠🕊️💠🕊️💠🕊️💠🕊️💠🕊️

ショコラ☘️
🕊️いまあなたに必要なのは
あなたの苦しみを
いつしよに苦しむひとじやなくつて
あなたに新しい希望と力とを
与えてくれるひとだ
岸田国士
「火の扉」
🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️

ショコラ☘️
🫖紅茶に入れた角砂糖みたいに
ほろりとくずれる
幸せはもろいもの
もろくあてどなく ほの甘く
記憶の中でだけ
いきいきと
銀色夏生✨
「青い鳥」
🫖🌿🫖🌿🫖🌿🫖🌿🫖🌿🫖

ショコラ☘️
惜しむためだけではなく
美しい瞬間を
次々手に入れるために流れていく
吉本ばなな✨
「黒いあげは」
⏲️🌿⏲️🌿⏲️🌿⏲️🌿⏲️🌿⏲️🌿

ショコラ☘️
ただの愛
お湯がただ温かいように
何も見返りを求めずに
ただ与えてくれるものが
この世に無数にある
イメージの中だけでも
それぞれそういうものを収集して
それがその人にとっての
光のパテになればいいなと思う
安達茉莉子✨
『「今はもう大丈夫」
――バスタブのイメージワーク』
💟🤍💟🤍💟🤍💟🤍💟🤍💟🤍

ショコラ☘️
🖤黒が似合うひとに
共通した肌色や骨格が
あるわけではない
黒は気持ちで着るのだ
ほかの色にはない力を
どうかまとえますようにという
祈りを込めて
寿木けい✨
「ブラック アンド ホワイト」
🖤🤍🖤🤍🖤🤍🖤🤍🖤🤍🖤🤍🖤🤍

ショコラ☘️
🕰️時間は
永遠のこまぎれ
こまぎれで
積木遊びするわたしたち
積んで こわして
また積みあげる
多田智満子✨
「時」
🕰️🤍🕰️🤍🕰️🤍🕰️🤍🕰️🤍🕰️

ショコラ☘️
🕊️時に悲しみと言い
時に喜びと言いながらも
私の心は
正しく名づけられない
休みなく動きながら
世界は広がつている
私はいつも
世界に追いつけず
夕暮や雨や巻雲の中に
自らの心を探し続ける
谷川俊太郎✨
「六十二のソネット」
🕊️💜🕊️💜🕊️💜🕊️💜🕊️💜🕊️

ショコラ☘️
🎎金平糖よ
この舌はあなたの棘を包みます
すみやかに色づいて
熱も痛みも味わい尽くす
知るのです
ひな壇の上に存在しない幸せが
この世にたくさんあることを
「女の子」と呼ばれる前に
愛すべき自分の名を得ていたことを
文月悠光✨
「女の子という名のわたし」
🎎🤍🎎🤍🎎🤍🎎🤍🎎🤍🎎🤍🎎

ショコラ☘️
🕊️あなたも変わっていくでしょう
変わらないことを決めこんでも
風景が変われば
あなたも違った見えかたをする
三月は
しびれを切らせて待つ季節
変わる季節を遊びましょう
変わるすべてをうたにしましょう
覚和歌子✨
「三月のオペラ」
🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️

ショコラ☘️
🌚「新月」と
名付けた人を
称えたい
光らなくても
そこにあるもの
岡本真帆✨
🌚🤍🌚🤍🌚🤍🌚🤍🌚🤍🌚🤍

ショコラ☘️
💟泣いているきみの
となりに座って
ぼくはきみの
胸の中の草原を想う
ぼくが行ったことのない
そこで
きみは広い広い空にむかって
歌っている
泣いているきみが好きだ
笑っているきみと同じくらい
哀しみは
いつもどこにでもあって
それはいつか
必ず歓びへと溶けていく
谷川俊太郎✨
「泣いているきみ」
💟💧💟💧💟💧💟💧💟💧💟

ショコラ☘️
🤍私たちが
いつも陥る孤独は
そこでこそなにかがはぐくまれる
清らかな工房だ
その存在を大切にして
自分だけの工房の中に生きよう
そうすればいつのまにか
たくさんの仲間に囲まれていて
少しも悲しくないことが
わかるだろう
孤独は薔薇色だと
知るだろう
銀色夏生✨
「薔薇色の孤独」
🤍🎗️🤍🎗️🤍🎗️🤍🎗️🤍🎗️🤍🎗️

ショコラ☘️
💟2月の背筋は
となりの子猫のようで
2月のクッキーは
時々ミルクに浸して
2月のキッチンは
オレンジピールの匂い
2月の耳は深夜
音のない音を聞く
2月のつぼみは
そっと膨らみを増してゆく
鈴川郁子✨
「2月のうた」
💟🤍💟🤍💟🤍💟🤍💟🤍💟🤍

ショコラ☘️
🌛さみしさを養分に
人を愛するなんてごめんだ
一人で見る月もきれいです
多くの人が孤独なので
夜はすべての人のものなので
最果タヒ✨
「上弦の月の詩」
🌛🤍🌛🤍🌛🤍🌛🤍🌛🤍🌛

ショコラ☘️
☃️わたしは
雪の匂いを吸い込んだ
雪は空の匂いがする
懐かしい
生まれるまえの匂い
いつか
還っていく空の匂い
たくさんのたくさんの
六弁の氷の花が
ひとつひとつわたしに触り
魂の咲かせかたを教える
片山令子✨
「裏庭」
☃️❄️☃️❄️☃️❄️☃️❄️☃️❄️☃️

ショコラ☘️
⚜️そうーー私はたとえば
あなたに花を
贈ることができる
鉢植えの黄水仙を
うす曇りのこの午後に
あなたを見つめて――
それは歴史とは
何もかかわりもない事だけれど
それはまったく
それだけの事だけれど
谷川俊太郎✨
「二月のうた」
⚜️🤍⚜️🤍⚜️🤍⚜️🤍⚜️🤍⚜️🤍⚜️

ショコラ☘️
🕊️「いつか」は来てはならない
「夢が終わってしまうとき」なのだ
だから日本人の
「いつか一緒にごはん食べましょう」は
「またいつか会いましょう」の意味なのだ
「いつかごはん」は
先送りされ続ける約束だ
九螺ささら✨
「いつか」
🕊️❄️🕊️❄️🕊️❄️🕊️❄️🕊️❄️🕊️❄️

ショコラ☘️
🌎️みんなが同じように
地上から消えて
思い出だけが残るのに
別にわざわざ
旅を急がなくても
泥水を飲むような
思いをしたり
甘い蜜を舐めたり
月を眺めたり
友だちと笑いなが
らごはんを食べたりして
ゆっくり歩こうよ
吉本ばなな✨
「さよならばかりの月」
🌎🤍🌎🤍🌎🤍🌎🤍🌎🤍🌎🤍

ショコラ☘️
💗🕊️💗🕊️💗🕊️💗🕊️💗🕊️💗🕊️💗
「優しい」という字は
「にんべん」に「憂い」と書く
つまり心配事や悲しみを抱えている人の
側に寄り添う人の心を「優しい」というのだ
「思いやり」とか「優しい」ということは
人の苦しみを深く知ることから始まる✨
🕊️💗🕊️💗🕊️💗🕊️💗🕊️💗🕊️💗🕊️💗

ショコラ☘️
からだに刻んで行く勉強が
まもなく
ぐんぐん強い芽を噴いて
どこまで
のびるかわからない
それがこれからの
あたらしい学問のはじまりなんだ
ではさようなら
……雲からも風からも透明な力が
そのこどもにうつれ……
宮沢賢治✨
📔✒️📔✒️📔✒️📔✒️📔✒️📔✒️📔✒️

ショコラ☘️
🕊️『しあわせ運べるように』
臼井真✨
地震にも負けない
強い心をもって
亡くなった方々のぶんも
毎日を大切に生きてゆこう
傷ついた神戸を
もとの姿にもどそう
支えあう心と
明日への希望を胸に
響きわたれ
ぼくたちの歌
生まれ変わる
神戸のまちに
届けたいわたしたちの歌
しあわせ運べるように
🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍

ショコラ☘️
🕊️今日より大切なものは存在しない
昨日に戻ることはできないし
明日にはまだ
手が届かないのだから
ヨハン・ヴォルフガング
・フォン・ゲーテ ✨
🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍

ショコラ☘️
🌝『満月』
満月はすべてを満たされて
空に光を放っていた
その光景 時が止まるような
神々しさに息も止まるような
満月になったら
あとは欠けていくだけと
堂々と天に鎮座しているあの月も
恐らく知っているのだろう
その不安を見せないように
一点の翳りもないように
欠けていく運命を背負いながら
微塵もそんな素振りなく
今夜だけは
かっこつけさせて!
新恒 杏子✨
🌝🤍🌝🤍🌝🤍🌝🤍🌝🤍🌝

ショコラ☘️
❄️寒い日に
アイスクリームを食べると
私の指先の
そのまた先で
雪の結晶として
わたしの先端が
研ぎ澄まされていくのを
感じられる
だれかと手を
合わせているように
最果タヒ✨
「つめたくてあかるい」
❄️🤍❄️🤍❄️🤍❄️🤍❄️🤍❄️🤍

ショコラ☘️
☃️体の外側は
おそろしく寒いのに
一人一人が内側に
あたたかい光景を
抱いているというだけで
雪の日の空気全体が
特別なあたたかさを持ってしまう
それはまったく驚くべきことで
なんとも素敵なことである
江國香織✨
「雪の日の愉しみ」
☃️❄️☃️❄️☃️❄️☃️❄️☃️❄️☃️❄️

ショコラ☘️
太陽
天に掘られた光の井戸
私たち
宇宙の片隅で輪になって
たったひとつの井戸を囲んで
暮らします
世界中どこにいても
太陽のほとり
みんないちにち
まいにち汲み上げる
深い空の底から
長い歴史の奥から
汲んでも汲んでも光
天の井戸
(日本の里には元日に若水を
汲むという美しい言葉がありました)
昔ながらの
つるべの音が聞こえます
胸に手を当てて聞きましょう
生きているいのちの鼓動
若水を汲み上げるその音を
新年の光
満ちあふれる朝です
石垣りん✨

ショコラ☘️
🍷ワインをあたためると
こっくり重くなる
繊細な酸味の
余韻のかわりに
ビロードのような
まるく厚みが生まれる
そのくぐもった深みが
冬の寒さ冷たさに覆い被さり
こちらの身を
やんわり守ってくれている
平松洋子✨
「ヴァン・ショー」
🍷🤍🍷🤍🍷🤍🍷🤍🍷🤍🍷🤍

ショコラ☘️
🎄サンタさんを信じている
子どもが幸せなように
神さまを信じている
大人は幸せだ
いつか私たちはプレゼントを
置いてくれるのが誰かを知る
それはサンタさんがいないからではなく
むしろお父さんお母さんの心の中にいる証し
聖書に
「神は愛」と書かれてあった
互いに愛し合うとき
神さまもそこにいらっしゃるという
心に愛がある限り神さまはいつも
私たちのそばにいらっしゃるのだろう
今宵クリスマスイブ
皆さまも心穏やかな夜を🎅

ショコラ☘️
🍨冬に食べる
アイスクリームは
だんぜんシンプルな
バニラアイスクリームがいい
融点が低めのスプーンが
しなやかにすべり入る
やわらかでほの白い
バニラアイスクリーム
東直子✨
「冬のアイスクリーム」
🕊️🍨🕊️🍨🕊️🍨🕊️🍨🕊️🍨🕊️🍨🕊️

ショコラ☘️
📚️物語のなかの
友人たちと話しながら
一日のなかにゆっくりとした
いい時間をつくるのだ
いい物語を読んだあとは
何かがちがってくる
きみはじぶんの
ほんとうの感情を
みつけることが
できるかもしれない
長田弘✨
「本(2)」
📚️📕📚📕📚📕📚📕📚📕📚

ショコラ☘️
🕊️求めないで
いられるとき
ひとは
いちばん自由なんだ
着るものも
食べるものも
住むところも
充分にあったら
それ以上は
求めないでいるとき
とても
自由なんだ
加島祥造✨
「求めない」
🕊️❄️🕊️❄️🕊️❄️🕊️❄️🕊️❄️🕊️

ショコラ☘️
🕊️かなしみに
びんかんな わたしたち
幸福には
どんかんな わたしたち
幸福の
たやすさを わすれないように
一杯の
あついお茶をいれる
おーなり由子✨
「ひらがな暦」
🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿

ショコラ☘️
🕊️私にでも
あなたにでもいい
せめて一しずくの
涙があったらと願ったとき
あなたとの
ありとある思い出が
閃光のように
闇に浮びそして消えた
私たちを
へだてているのは
こんなにも薄くこんなにも乾いた
私たち自身の皮膚
さようならという言葉すら
美しすぎるのだ
谷川俊太郎✨
「いさかいの終り」
🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍

ショコラ☘️
🍂葉がおちた
はだかの冬の木の
枝のさきは
寒くて淋しいか?
いいえ
はればれ笑っています
枝先に
春夏秋があつまって
出番をまって
遊んでいるから
工藤直子✨
「冬の祭り」
❄️🩷❄️🩷❄️🩷❄️🩷❄️🩷

ショコラ☘️
🕊️彼らはわたしに思いださせる
とても遠くまできてしまったことを
戻る場所などもうないことを
いくつもの十一月が
一列になって行進してくる
彼らはまるで冬木立のようだ
江國香織✨
「いくつもの十一月が」
🕊️🍂🕊️🍂🕊️🍂🕊️🍂🕊️🍂🕊️🍂

ショコラ☘️
🕊️ほんとうに出会った者に
別れはこない
あなたはまだそこにいる
目をみはり私をみつめ
くり返し私に語りかける
あなたとの思い出が
私を生かす
早すぎたあなたの死すら
私を生かす
初めてあなたを見た日から
こんなに時が過ぎた今も
谷川俊太郎✨
「あなたはそこに」
🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️

ショコラ☘️
🕊️悔いのない別れが
決してないように
悔いのない
生活なんてない
でもミリ単位で
そこに近づけていくんだ
力を抜いて
風のように軽く
吉本ばなな✨
「ありふれて」
🕊️🩵🕊️🩵🕊️🩵🕊️🩵🕊️🩵🕊️

ショコラ☘️
☂️「いきますか」
「ええ、そろそろ」と
雨粒は💧
雲の待合室を
出てゆく
木下龍也✨
🌨️☂️🌨️☂️🌨️☂️🌨️☂️🌨️☂️🌨️

ショコラ☘️
⚜️『自分が何を知らないのかを
知ることが すなわち勉強である』
といっても過言ではない
そして知らないことは
けっして恥ずかしいことではないという
認識も重要である
森博嗣✨
「勉強の価値」
🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️

ショコラ☘️
夜が満ちて来ました
潮のように
ひとりひとりは空に浮かんだ
地球の上の小さな島です
朝も昼も夜も
毎日
何と遠くから私たちを訪れ
また遠ざかって行くのでしょう
いままで姿をあらわしていたものが
すっぽり海にかくれてしまうこともあるように
人は布団に入り
眠ります
濡れて 沈んで 我を忘れて
私たち 生まれたその日から
眠ることをけいこして来ました
それでも上手には眠れないことがあります
今夜はいかがですか?
布団から やっと顔だけ出して
それさえ 頭からかぶったりして
人は眠ります
良い夢を見ましょう
財産も地位も衣装も 持ち込めない
深い闇の中で
みんなどんなに優しく熱く 激しく
生きて来たことでしょう
裸の島に 深い夜が訪れています
目をつむりましょう
明日がくるまで
おやすみなさい
石垣りん✨
「おやすみなさい」
🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍

ショコラ☘️
⚜️もっとも輝かしい季節 十一月
数式のように澄んだ空
十一月は祝福されている
あらゆる神格に
予感 光 硬度 冷気
十一月には
ぼくは完全な享受者になる
西崎憲✨
「ふゆのほん」
⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️🕊️⚜️

ショコラ☘️
やはり薄暮であるのだな
誰彼の区別がつかなくなってゆく黄昏のこの季節
誰かと誰かの記憶と感情が分かちがたく溶けあって
自分がどこにいるのか
あやうくなるね
川上未映子✨
「ダッフルは誰の思い出?」
🍂⚜️🍂⚜️🍂⚜️🍂⚜️🍂⚜️

ショコラ☘️
🍃夕風に
コスモスの花がゆれ
垣根のそとを
口笛が流れてゆく
すばやく
過ぎていった夏よ
私の
胸のどこかに
熱いまなざしを
やきつけたまま
素足に
風の冷たい秋
高田敏子✨
「夕風」
🍃🤍🍃🤍🍃🤍🍃🤍🍃🤍

ショコラ☘️
私たちはとかく
「他人」に優しくすることばかり考えて
それ以前に「自分」に
優しくすることを忘れがちである
「どうしてお前は、もっと他人に優しくできないのか」と自分を責めたりしている
渡辺和子✨
「あなただけの人生をどう生きるか」
💗🤍💗🤍💗🤍💗🤍💗🤍💗🤍💗🤍

ショコラ☘️
🕊️それは
窓に射す日の光りのなかにある
それは
キンモクセイの木の影のなかにある
それは
日々にありふれたもののなかにある
それは
広告がけっして語らない言葉
噓になるので
口にしない言葉のなかにある
長田弘✨
「それは」
🕊️💠🕊️💠🕊️💠🕊️💠🕊️💠🕊️💠

ショコラ☘️
🕊️向う側に行ったあなたは
約束といっしょにこちら側のすべてを
忘れてしまったのだろう
それはたぶん
すべての死者を待っている大きな褒美
かわりにぼくらが夏の庭にいたあなたを
あなたのいた夏の庭を
思いおこさなければならないのだ
高橋睦郎✨
「対話の庭」
🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍🕊️🤍

ショコラ☘️
堀口大學✨
十月はやさしくて甘い
山の湖のやうに空が碧く澄んで薔薇の花に思ひ出の匂ひがある
月は一段高い道を渡り星はしきりに瞬たいて人の心に呼びかける
太陽は遠くから照らして天国の気温でものを暖める
十月はやさしくて甘い
山の湖のやうに空が碧く澄んで薔薇の花に思ひ出の匂ひがある
月は一段高い道を渡り星はしきりに瞬たいて人の心に呼びかける
太陽は遠くから照らして天国の気温でものを暖める
十月はやさしくて豊かだ
昨日の夏は何処へ行つたか?
華奢の夏?
奔放の夏?
心はもとの港へ帰つて過ぎた航海の思ひ出を愉しむ
十月はやさしくてしとやかだ
色づいた木の葉 草の葉 咲き残る季節の花々
どれもみな姿あかるく
どれもみな心さびしい
風が吹く
朝(あした)つめたく風が吹く
夕ふべわびしく…