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ゲラ元ゲーマー、コミュ障。 愛猫が亡くなりうつ病発症、治療中。 オカルト、宗教、昔話、おとぎ話、未確認生物、怪談等を愛する変人。 人生の目標はソクラテス。 座右の銘は『情けは人の為ならず』 LGBTQのQなので、女々しい日と男っぽい日がありますけど気にしないでください。
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#ほむさんの怪談の楽しみ方
不定期で再開しようかと思い、文字にさせていただきたく。

怪談というものは基本、悪霊、妖怪、もしくは荒御魂と成り果てた神様や祟り神が原因だったり致します。
基本知識が無いと、怖いなと思うことしかできませぬが、知識をある程度持っているとその話の真髄が見えてまいります。

例えば天狗のお話ならば日本三大天狗を知っているとどこの地方のお話なのかな?と予想を立てることが出来まする。

ちなみに日本三大天狗は高尾山薬王院(東京)、迦葉山弥勒寺(群馬)、鞍馬山鞍馬寺(京都)でございます。
日本三大化け狸は四国愛媛の隠神刑部、群馬茂林寺の分福茶釜、千葉證誠寺の化け狸でございます。

キツネの逸話は多く、三大に絞るのは難しいでしょう。
しかし、安倍晴明の子孫が玉藻の前という、中国から来た白面金毛九尾の狐を封じたという殺生石が有名どころでしょう。
まあ割れてしまわれたのですが、その際に有毒なガスが発生して小動物が亡くなったと言われております。
安倍晴明が封じたと勘違いしている方も多いですが、封じたのは晴明の子孫でございます。
何故このような勘違いが生まれてしまったのか?それを推測するのは容易いなことでございます。
安倍晴明の母君が葛の葉という名前のキツネだったから、というのが私の見立ててございます。

そしてキツネと聞くと稲荷神社を思い出す方も多いかと思います。
稲荷神社の狐はメスしかおりませぬ。
稲荷神社でオスのキツネがでてきた場合、それは作られた話だと思って聞くとよろしいでしょう。
何故稲荷神社にはメスのキツネしかいないのか?
それは至極簡単、稲荷神社で祀られている神、宇迦之御魂神という男神だからでございます。
下半身が蛇であるという逸話を持ち、豊穣祈願、商売繁盛などなどのご利益をもたらして下さります。

さて、今回は天狗、化け狸、化け狐の基本的な説明をさせていただきました。
次回は化け猫、獣の妖について語ろうと思っております。
いつの日か、また会えるのを楽しみにしております。
おつかれさまでした。

#オカルト
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暇潰しに昔話、2月なので節分のお話。
節分の鬼といえば豆で撃退できると言われています。
この鬼とは邪気を指していて、地獄の鬼とは別物です。
邪気は病の元と考えられていたので、節分で厄祓いをして一年の無病息災を願っているのです。
中国では鬼と書くと『悪霊』を指します。
さて、色んな説がある鬼のお話。

昔、一人暮らしのお爺さんがおりました。
お爺さんは若くして嫁と一人息子を亡くしており、今日も長生きをしてしまったと悔いる日々。
そんなお爺さんが節分で「鬼は外、福は内!」と豆を撒いている親子を見ます。
お爺さんは独りぼっちの家に帰ると、こんな寒いのに外に追い出される鬼が可哀想だと思います。
お爺さんは豆を撒いて「鬼は内、福は外!」と真逆の事をやったのです。
すると、暫くして戸を叩く音がしました。
戸を開くと、そこには赤い鬼がいました。
鬼は「豆を投げられて困っていた、内にあげて欲しい」と頼み、お爺さんは寂しさから承諾します。
すると、お爺さんの声を聞いていたのか、次々と色んな鬼がやって来て「俺も入れてくれんか」と頼みました。
鬼達は上げてくれたお爺さんへのお礼に、お酒や食べ物、金銀財宝を持ち寄って宴を始めました。
お爺さんは楽しい気分になって鬼との宴会を楽しみました。
節分の日が終わると、鬼達は帰っていきます。
帰り際に「来年もよろしく!」と言って帰っていきました。
お爺さんは家族の墓の前に行くと拝みました。
「すまねえ、ワシは来年も鬼さんをおもてなししなきゃならねえから、まだまだそっちには行けん」
お爺さんは悔いる日々から、節分を毎年楽しみに生きることにしました。
この宴会はお爺さんが亡くなるまで続いたという。

いかがでしたか?
寂しいもの同士が寄り添って生きていく、助け合って生きていく、優しい世界観のお話です。
僕はこのお話が好きです。
鬼の優しさがお爺さんを救ったお話でした。
#日本昔話 #昔話 #節分 #鬼
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