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黒猫将校

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ピアノ弾き 宇都宮♂30
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この世で一番かっこいいアニメ。さてかっこいいとはどういうことなのか。それは寡黙で、悲しくて、強くて、明るいのと同時に暗くて、命の輪郭がはっきりとしていて、そしてどこまでも青いもの。煙草とか服とかメカとか音楽とか、そういうものは全部ただの薬味でしかなくて、かっこよさというのは青さに宿ると俺は思っている。

人生の中で一瞬だけ輝いたり、一時期だけ燃え上がる時期があるとして、それこそがその人の人生そのものなのではないかと俺は感じる。このアニメはその数か月を切り取った花火のようなものなのだとも言えるだろうけど、同時にそういった時間の概念はこの作品に必要ないのだとも言えるかもしれない。この全26話の中に詰まっているのはただの宇宙の果ての現象でしかなくて、人間がどうとか関係がどうとか、それは余計である可能性もある。何者でもない主人公たちが、何者でもないまま、我々に見せる一瞬の輝き。それがこんなに美しいものだったなんて、この作品以外にいったい何が俺に教えられるだろう?

カウボーイビバップ:サンライズ制作のSFロマン作品。監督、音楽、作画、全ての個性が奇跡のように組み合わさった唯一無二のアニメ。全26話、1998年。

#カウボーイビバップ #アニメ #菅野よう子
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ウイスキーは内に向かう酒である。ビールやカクテルのように指向性を持たない。それはブラックホールのように内に向かい、社会的な自分と本能的な自分を縮退させる。内に潜った先で、本来の自分、つまり社会性と本能が交じり合った状態にたどり着いた時、そこはまるで四畳半の部屋のような「ちょうどよさ」を我々に感じさせる。

当然、ウイスキーは一人で飲む酒である。二人で飲んだとしても、縮退効果によって二人は分断され、それぞれの四畳半に帰っていくことだろう。そこで起こる会話は、実家が隣同士のともだちが自室の窓越しにするように遠く、しかし親密で、いつでも眠ってしまえるような安心感に満ちる。ただし窓を飛び越えて、相手の部屋に飛び込んでしまうような真似は許されない。窓枠に足をかけ、飛び出そうと力を入れた瞬間、ウイスキーが持つ強大なアルコール含有量によってその膝は崩れ落ちるだろう。落下していく中でやはり自分は一人なのだと理解しながら、我々は思考が閉じていく感覚を味わうだろう。

響:サントリーの企業理念、「人と自然と響きあう」から名付けられたサントリーウイスキーの最高峰。イギリスで開催される国際酒類コンペティション・ISCにおいて、最高賞である「トロフィー」を幾度となく受賞している。

#酒 #響 #ウイスキー
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