季節が流れる、城寨が見える ♯ 59#ランボー詩集 #中原中也訳 渇の喜劇 Ⅲ 仲間 おい、酒は浜辺に 浪をなし! ピリツとくる奴、苦味酒(ビットル)は 山の上から流れ出す! どうだい、手に入れようではないか、 緑柱めでたきかのアプサン宮(きう)…… 小生。──なにがなにやらもう分らんぞ。 ひどく酔つたが、勘免しろい。 俺は好きだぞ、随分好きだ、 池に漬つて腐るのは、 あの気味悪い苔水の下 漂ふ丸太のそのそばで。