梟の城司馬遼太郎が直木賞を受賞した長編第1作の同名小説を映画化。豊臣秀吉暗殺の密命を受けた伊賀忍者の活躍を、アクションやロマンスを交えて描く。原作に惚れ込んでいたという監督の篠田正浩の演出により、奇想天外なアクション活劇というよりも、原作に忠実な重厚感溢れる本格時代劇に仕上がっている。