#映画 #Gravity映画部 #デスノート #DEATHNOTE #ナツの映画レビュー 2006年公開『デスノート』サスペンス映画漫画原作の実写版の成功例として頻繁に名前が挙がる。松山ケンイチの出世作。名前を書かれると死ぬデスノートを拾った夜神月はこの世の犯罪者を次々に葬る。やがて人々に“キラ”と呼ばれ神格化される。父である警察庁刑事局長の総一郎は優れた頭脳で多くの難事件を解決してきた探偵L(エル)と捜査協力を行うことに。キラとLの頭脳戦が始まる…。藤原竜也のややクセのある演技が見事にハマった例だが、やはり特筆すべきはLの松山ケンイチだろう。正直、この作品の彼が唯一無二すぎて、他作品での彼に魅力を長らく感じなかった人は多いのではないか。実際、目の下を黒く塗り、オーバーサイズの白トップスを猫背で纏う彼はLそのもの。どこか焦点の合わない視線も解釈一致すぎる。そして画面を引き締める鹿賀丈史の存在感もさすがという他ない。バリトンの声で紡ぐ責任感と家族愛。逆にこの配役に当時の日テレの本気が見て取れる。一方で香椎由宇、瀬戸朝香、戸田恵梨香などキーパーソンの演技がかなり壊滅的であり、当時まだ経験の乏しい香椎や戸田はともかく瀬戸はどうにかならなかったのだろうか?前後編の前編にあたるが、動きは多く、スリリングな展開が続いて退屈しない。正直、観客に推理させる余地はそれほどなくデスノートの発動条件などをうまく使ったキラの手口に感心したり、Lの騙し討ちに膝を打ったりするばかりになるのだが、それでも十分楽しめるエンタメ作品に仕上がっている。久しぶりに気まぐれで視聴したが、後編も続けて見たくなってしまった。Amazonプライムだと権利関係の問題か、主題歌が変更されている。