読書感想文こころ 夏目漱石「私」は先生と出会い、その家族とも関わりを持つ。関わって行く中で、先生の秘めた影が見え始める。先生は最後にその暗い過去を手紙を通して告白する。前編は普通の小説だけど、後半はまるまる先生の手紙。手紙の後の「私」の感想を省くことによって、読者それぞれに「私」として手紙を読んだ後の気持ちを抱かせる。罪悪感、自分、人間への失望から自死以外に道はないと先生は思う。「私」は手紙に何を感じてこれからどう生きていくのか。