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エクリチュール❤︎

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この星の未来を考える時に、『訂正可能性の哲学』を読むことは何らかの意味でこの2020年代の世界を概観するうえで大事な本だと思う。
2010年代には「大きな物語」が進歩する情報技術が人間を救済するという仕方で練り上げられた。そこに落合陽一はハラリはいる。落合陽一や経済学者の成田はただしルソー主義者だと言われる。ルソーには一般意志という危険な政治思想につながる部分があった。それについては本書を参考されたい。
そして、ビッグデータが人間をどういう仕方で捉え方を変えさせているのかを思考するうえで、ビッグデータは人間を属性の束として捉え(言語哲学者のクリプキが言うように)、群れのなかの一人として(例えば50代の男性、仕事は土木で、アイドルが好きとか)捉える方向を加速させるが、公共圏においては私が私のかけがえのなさ(キルケゴールが言うところの単独性)を確保する仕方で紡がれた言葉しか共通世界を作らない。次々に人文学の論者が言及される。人文学には自然科学、社会科学とは異なる役割が期待されるという仕方で人文学の未来を考えている。それはどこか権威主義的でカルト的になるということを著者は自己弁護しているが、知的なアクロバットとして本書を見ると、確かにそのアクロバットは面白さを作り出して読者に訴求する内容となっていて、この人文学が退潮しつつある現在において人文学と批評という観点から言葉として信頼できる言葉を紡ぐことに著者は成功していると私は思う。
東の思想を私は本書で知ることができる。自己内対話に関する言及が私は面白かった。
自己内に他者がいるがゆえに、自己内対話しすぎてもはや何が自分の考えなのか分からない。
言葉がモノローグ的に析出されることが困難になる。その問題については自分も実は考えていた。
それは寄り道になるが、本書は「訂正可能性」という仕方で過去の知を訂正していくこと(それが人文学で今も行われる古典の読み直しなのである)が人文学の本懐だと言っている。この20年代にどういう意味を人文学から作り出せるか、そこを考えるために大事な内容だと私は思った。
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ところてんのすけ

ところてんのすけ

まあ、論理学者や情報科学者や言語哲学者がやっていることはおおむね重なってはいるんだが(時制論理に限れば、時制を含んだ文の意味を数学的に厳密な表現で記述することを彼らはやっていると言ってもいい)、こうしてできた論理モデルをベースにしてやろうとしていることが異なるという感じ?
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ところてんのすけ

ところてんのすけ

言語学者および言語哲学者あるある

事例を用いる際に物分りのいい言語使用者ばかりを想定していて、俺のような物分りの悪いやつを想定していない。
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ところてんのすけ

ところてんのすけ

オペレータとそのスコープまで丁寧に議論できるのが言語学よりの言語哲学者の強みだと思う。ふつーに尊敬する。
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ところてんのすけ

ところてんのすけ

言語哲学者としてはその事実がすごくしんどい。なぜか。専門家じゃないからだ。言語を分析するためのいろんな道具立てを学んで欲しい。
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叔叔在老家

叔叔在老家

現代哲学読んでると、法哲学者のオースティンと言語哲学者のオースティンというそれぞれ別の人物が出てきて分かりづらい
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ところてんのすけ

ところてんのすけ

この論文も前に読んだな。メタ倫理学者と言語哲学者による共同研究。メタ言語的交渉に関する議論を作ったのはこの2人という印象。この人たちはたびたび共同研究をしているな。

日本だと、小田さんのサーヴェイ論文が詳しい。

正直、僕はメタ言語的交渉にはノれないでいる。どう語用論的に説明できるのか不透明すぎるので。ただ、PlunkettとSundellは動的意味論に可能性を感じているっぽい。
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ところてんのすけ

ところてんのすけ

目下の議論に関係がないという理由で(目下の議論に関係がないように思われているだけなのだが…)、言語哲学者から特徴づけがなされない「sincere」という認識論的概念。
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