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ところてんのすけ
分析哲学全般
・トマス・ネーゲル「哲学ってどんなこと?」
・稲岡大志 他「すごい哲学」
言語哲学
・和泉悠「悪い言語哲学入門」
・ディーバー/カッペレン「バッド・ランゲージ」
・野本和幸他「言語哲学を学ぶ人のために」
認識論
・上枝美典「現代認識論入門」
・ダンカン・プリチャード「知識とは何だろうか」
形而上学
・秋葉剛史「現代形而上学」
・倉田剛「現代存在論講義I」
・マンフォード「形而上学」
心の哲学
・金杉武司「心の哲学入門」
・ティム・クレイン「心の哲学」
倫理学
・佐藤岳詩「倫理の問題とは何か」
・伊勢田哲治「動物からの倫理学入門」
美学
・源河亨「美味しいとは何か」
・小田部胤久「西洋美学史」
・ロペス/ナナイ/リグル「なぜ美を気にかけるのか」
メタ哲学
・ティモシー・ウィリアムソン「哲学の方法」
・戸田山和久 他「概念工学 宣言!」
論理学
・大西拓朗「論理学」
現象学
・植村玄輝 他「現代現象学」
※(広範にわたってトピックをカバーした)科学哲学の入門書を読んだことないのでごめんなさい。ただ、目次を見た感じ、オカーシャの「科学哲学」は良さそう。伝統的なトピックをカバーできているので。
※自然主義とかプラグマティズムとかのカテゴライズがこのリストにあっても良かったかも。
※もちろん、このリストにあげられた本では哲学(分析哲学すらも)という広大な領域をカバー出来ていない。
ぱっと思い浮かぶところはこれだな。

夏にキリギリス


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エクリチュール❤︎
2010年代には「大きな物語」が進歩する情報技術が人間を救済するという仕方で練り上げられた。そこに落合陽一はハラリはいる。落合陽一や経済学者の成田はただしルソー主義者だと言われる。ルソーには一般意志という危険な政治思想につながる部分があった。それについては本書を参考されたい。
そして、ビッグデータが人間をどういう仕方で捉え方を変えさせているのかを思考するうえで、ビッグデータは人間を属性の束として捉え(言語哲学者のクリプキが言うように)、群れのなかの一人として(例えば50代の男性、仕事は土木で、アイドルが好きとか)捉える方向を加速させるが、公共圏においては私が私のかけがえのなさ(キルケゴールが言うところの単独性)を確保する仕方で紡がれた言葉しか共通世界を作らない。次々に人文学の論者が言及される。人文学には自然科学、社会科学とは異なる役割が期待されるという仕方で人文学の未来を考えている。それはどこか権威主義的でカルト的になるということを著者は自己弁護しているが、知的なアクロバットとして本書を見ると、確かにそのアクロバットは面白さを作り出して読者に訴求する内容となっていて、この人文学が退潮しつつある現在において人文学と批評という観点から言葉として信頼できる言葉を紡ぐことに著者は成功していると私は思う。
東の思想を私は本書で知ることができる。自己内対話に関する言及が私は面白かった。
自己内に他者がいるがゆえに、自己内対話しすぎてもはや何が自分の考えなのか分からない。
言葉がモノローグ的に析出されることが困難になる。その問題については自分も実は考えていた。
それは寄り道になるが、本書は「訂正可能性」という仕方で過去の知を訂正していくこと(それが人文学で今も行われる古典の読み直しなのである)が人文学の本懐だと言っている。この20年代にどういう意味を人文学から作り出せるか、そこを考えるために大事な内容だと私は思った。


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I全部読んだ、II途中まで読んだ、III抜粋して読んだ、IV読んでない

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いま気になっているのは、論争の直観は何を認知することで生じるのか、つまり、論争の直観を抱く対象とそうでは無い対象には認知可能な性質という次元でどのような違いがあるのか、もっと言い換えれば、disputeとtalking past each otherには参加者によって認知可能な性質という次元でどのような違いがあるのか。できれば、言語哲学の観点からこれを説明したい。

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