脳動脈瘤とは、脳の動脈が風船のようにふくらんだ状態の病気です。脳動脈瘤は、脳の枝分かれ部分に血流負荷がかかり、血管の壁が弱くなることで発生します。【症状】多くの場合、未破裂の状態で無症状です。破裂するとクモ膜下出血を起こし、約半数が死亡、残り半分が重篤な後遺症を残します。徐々に増大して周囲の神経を圧迫することで症状を来すこともあります。【原因】高血圧、喫煙、動脈硬化、加齢といった後天的要因家族性といった先天的な要因動静脈シャント疾患(動脈と静脈が正常の毛細血管を介さず直接接続する疾患)もやもや病や脳腫瘍など頭蓋内の血行動態に影響を与える病気外傷や感染により血管壁が損傷する【治療】瘤が発見されたばかりのころには大きくなる可能性があり、その場合は破裂する危険性が高いため手術を行うことが多いです。バイパスを設置したり、コイル塞栓術を行うこともあります。【検査・受診】脳ドックなどで偶然に指摘されることもあります。必ずしもすぐに手術が必要なわけではありませんが、専門医の受診をお勧めします。