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ヒロ🦻【えんの木】

ヒロ🦻【えんの木】

【予告】次回は7月31日(水)19:30~「DVを行う男性の傾向」についてお伝えします。
今回は「ナラティブメディシンアプローチ4つの特徴」についてお伝えしました。
〇Narrative based medicine(NBM)とは
・1998年に英国のGreenhalgh T,Hurwitz B
・家族心理療法に起源
・「現実は言語を通じて社会的に構成される」とする社会構成主義を理論的基盤とするナラティブ・セラピー(narrative therapy)の流れを汲む。
・EBMを補完する概念
・日本ではEBM&NBMは「患者中心の医療を実現するための車の両輪」

〇NBM4つの特徴
・Tayler
①病いは患者の人生と『生活世界』に展開する1つの『章』
・「疾患=disease」… 医療者の視点からみた概念
・「病い=illness」…患者の主観的な経験
患者の経験と意味付けを《最大限に尊重》
・「病いの物語はその重要な一章だが、患者の人生にはそれ以外にも重要な章も多くある」  

② 患者は物語の語り手であると共に主体として尊重される
・従来型の医療…患者はあくまでも治療の対象であり,患者の話は診断情報であり,治療方針の説明をして納得してもらうためのもの
・NBM…患者こそが自身の病いの物語の語り手であり,患者自身の人生の物語の登場人物であると同時に主人公である

③医学的な仮説,理論ならびに病態生理は社会的に構成された物語であり,常に複数の物語が共存する
・患者の物語を丁寧に聴きそれを尊重するべき
・医師や医療者の側にも自分自身の物語がある
例)西洋医学と東洋医学の両方を持っている
『うつ』
西洋医学:「脳内の神経伝達物質」セロトニンの量をコントロールするような投薬→SSRIの開発→効かない人・副作用
東洋医学:「気」の鬱滞→「気の流れ」を良い状態にしようとする→一定の患者に効果
臨床心理学:「考え方のくせ」(非機能的認知・不適切な自動思考)→認知療法→抗うつ薬に劣らない

「脳のなかのセロトニン物語」・「気の鬱滞の物語」・「考え方のくせ物語」をその都度、柔軟に使い分けたり,組み合わせたりして一定の効果を挙げている

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