人間は心も体も海の波のような性質がある海の波は、常に引いたり押し寄せたりを繰り返していて、一定の状態というものがないまた、以前と似た波はあっても、全く同じ波は二度と来ない大きさも間隔も一定ではなく、天候や潮の干満の影響を受けるが、長期的に見れば一定の規則性があるまさに人間そのものだつまり人は常に一定ではないことが自然だが、時にそのことが苦しみを生むので、それを避けるために「バランス」や「安定」を求めたりするところが、人間の心は斯様に揺れ動き続けるものなので、心の状態が常に一定のリズムで変化するとか、感情が安定するなどということはあり得ない海の波と同じで、無理矢理止めたり、振幅を一定にするのはそもそも不可能だではどうすれば良いかと言うと、俯瞰の視点を持ち、自分の心がどこからどこまで、どんな風に揺れ動いているのかを、長期間、よく観察するそうすれば、常に揺れ動き続ける自分の心と上手く付き合うのはそんなに難しくない