数日前、化学療法１回目が終わった親友から「テレビで見る保護犬みたいに髪が絡まって塊ができたから残りを全部切りたい💦」とSOSもらって、病院にウィッグを作りに来た。ホラー映画みたいに髪が抜けるねん！とLINEもらってたけど、ドラマで見た事のあるシーンとは訳が違う様子だった。浴室の排水口に毎回流れないくらい髪が溜まるし、料理にも知らない間に髪が入る、仕事場で自分が歩いた後に髪がバラバラ落ちているし、布団にも服にも凄くついて毎日コロコロが欠かせない。抜けることより髪の始末で凄いストレスを感じていたらしい。潔くまだらな2枚刈りにした後、いろんなウィッグを試着。価格や仕様の違いを聞いたりしながら、試着し過ぎて訳がわからなくなった頃、普段の彼女を思わせるウィッグが！ウィッグの長さを少しカットしてもらい、つけてみると全然違和感無しのいつもの彼女に見えた。大体10,20,30万円台に分かれてて、生え際の裏地が黒なのか肌色なのか、人毛の割合、軽さ、通気性等などがあり、とても勉強になった。ウィッグの中に着けるカバーや、ウィッグを着けない時の頭皮を傷めない柔らかい帽子等たくさん必要だけど、お値段以上に気配り満点の商品。化学療法の副作用でも脱毛以外に、味覚異常、便秘、微熱、皮膚の痒み、口の中全体が痛む、節々の疼痛、掌の皮が剥ける、鼻血…今日は2回目の化学療法の診察で隣に座って聞いていたけど、たくさん辛い思いをしながら命に向き合ってるんだと感じた。若い頃から希死念慮に囚われている身からすれば、彼女は眩しすぎるし生命力に溢れている。今化学療法の点滴を受けている彼女を待ちながら、高校生の時からずっと親友でいるのは意味があるんだろうとしみじみ考えている。#備忘録
