「人間を幸せにしない日本というシステム」原題名はThe false reality of the politicized society (政治化された社会における偽りの現実)今から約30年前にオランダの気鋭のジャーナリストカレル・ヴァン・ウォルフレン氏によって記された日本の姿そのあらすじは、官僚主義に覆われて、本当の意味で市民のための政治が行われていない日本の姿を炙り出したもの。本質的に今日も何の変化もない。例えば、関東地方における航空管制圏表向きは国交省の管轄下にあることになっているが、その実態は米軍・横田基地主導による航空管制となっているわざわざ大阪方面に飛ぶ飛行機はその管制空域を遠回りして飛ばなければならない。羽田ー関空が1時間かかってしまうのは、そのため(真っ直ぐ飛べば45分で済む)この事実を日本の官僚たちはあえて話さないし、マスコミも事実上報道しないことで協力している。官僚のための官僚主義そこには市民が主人公であるという発想がない。ウォルフレン氏は巻末で訴える。「主権を取り戻すのは、市民自身の行動」上記を踏まえた上で、政治家に手紙を書こう、投票しようなんなら、立候補してしまおう指くわえて待ってても、本当の民主主義はやってこないのである