2025年映画鑑賞第2弾ウィ シェフ監督・脚本ルイ=ジュリアン・プティ出演オードレイ・ラミーフランソワ・クリュゼシャンタル・ヌーヴィル私は全くと言っていいほど、フランス画は観ないんですが、Amazon Primeで観る映画を探していたら、マサラさんにオススメ映画で挙がってきた作品。個人的に一時期料理が趣味だった事もあり、料理が題材の映画は大概観てしまいます。で、大概観て後悔します。私が変わっているのかもしれませんが、料理の作り方や、料理の美しさとか、そこに至るまでのプロセスを主として観たいんですよね。あまりそこでの人間模様とかそういうのって必要としないんですよね、個人的に。そして、内容ってのはだいたい似たりよったりのものが多く感じます。一流の腕を持つシェフだが、性格に難あり。オーナーと揉めて働き場所をなくし、見つけた働き先が大変なところだった…ってのが大体の王道ストーリーかな?この映画もそんなストーリー。この映画は実在のシェフ、カトリーヌ・グロージャンをモデルにしているみたいです。勿論私は存じておりません。内容は一流レストランの副料理長カティは、ある日、シェフと大喧嘩して店を飛び出す。彼女が見つけた次の職場は、移民の少年たちが住む自立支援施設だった。というもので、まさしく王道ストーリー。移民を多く受け入れたり、密入国が多いとされるフランスの実情問題や、フードロスへのメッセージ性などもあるらしいです。結論から言うと、私にはこの映画が面白かったです。なぜ?Chefというフードトラックの映画と同様に、料理を作るプロセスが美しかったからです。また料理出来上がっていく事や、それに伴う達成感が上手く描かれていたからです。あくまで私の主観ですが。そして、料理に携わる施設の移民の少年たちが、料理を通じてフランスで行きていくために、希望を見いだしていく点が凄く良かったからです。で、めちゃくちゃ性悪だったカティが少年たちの人生に触れていくなかで、変わっていき、それが表情に顕れて行く変化が実に良かった。そして彼女自身の人生に少しずつ触れていくのもよかったです。良かった尽くめになりましなが、辛さもありますが、行きていくためへの希望を上手く描いた作品でした。面白い。