共感で繋がるSNS
人気
k(CV:五ェ門)

k(CV:五ェ門)

昨日、妹からラインで父母の墓の様子の写真が送ってこられた。
彼岸の墓参りだろう。
開口一番、「酷い」と。
明らかにゴミと分かるものが、わざわざ我が家の墓石の前に放置されていた。
飲料の瓶やゴミの入ったポリ袋など。
敷地の中に入らねば、このようには置けない。

伸びに伸びた雑草の草取りと合わせて、敷地一帯きれいにしてくれた。
おそらく、家族そろって墓参りに行ってくれたのだろう。
「父母も喜んでいると思います」と妹に礼を伝えた。

スプレーでの墓石への落書きといった、あからさまな悪意のあるいたずらではなくて、不幸中の幸いだったとも伝えた。

たとえ墓地、霊園といったような厳かな場所であっても、人目につかなければ、恥ずかしい振る舞いに及ぶ悲しい心根の人もいる。

私の現在住む賃貸住宅の屋内駐輪場に置いてある私の自転車も、以前、カゴにゴミを入れられたことがある。
単なる通りすがりの仕業ではあるまい。

また、大学時代を過ごした街では、どこも当たり前に、戸締まりをしていなかった。
「皆、鍵をかけないのか、ここでは」
と学友に問うと、
「そんなことを考えるのは、都会育ちのお前だからだよ」
と笑って返された。

墓前にて、手を合わせて故人を偲ぶ。
一人だったのだろうか。
それとも、家族とともに。
いずれにしろ、そうやって自らの大事な人の墓をお参りした後に、同じような境遇にあるはずの別の誰かの墓をけがす。

何を思ったのだろう。
その時、その人は。

墓のご近所さんであれば、これからもずっとお付き合いが続く。
遭遇することとてあるかもしれない。
既に顔を合わせたこととてあったかも。

何か恨みを買うような失礼、不始末を当方が過去にしでかしていなければ良いけれど。

たとえそうであったとしても。
墓をけがす行為など、正当化されるものではない。
GRAVITY
GRAVITY
関連検索ワード
おすすめのクリエーター