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お気楽じーさん

お気楽じーさん

Kちゃんは
バスケのドリブルのフォームが綺麗だった

高校3年生の時
オレと織田裕二似友人が同じ女の子を好きになった
お互いに
「抜け駆けなしで正々堂々と戦おう」
なんて言っていたのだが
そこにもう1人
「漁夫の利」と参戦したお坊ちゃんがいた
三つ巴の戦い!
勝利したのは…

お坊ちゃん!
彼は優しく品がよくお金持ちの息子で
よく奢ってくれたりと気前も良かった
アイツに負けたのなら仕方ない
と織田裕二似と納得し合っていた

その後、私は大学受験に失敗し
凹みに凹みまくった時間を消化していた

そんな時に親が旅行中のKちゃん家での
仲間内の飲み会のお誘いがあった
行く気がしなかったのだが
Kちゃんに
「絶対おいで!」
と強く言われて行くことにした

ノリについていけない私は
一人離れて皆の盛り上がりを眺めていた

呑み潰れて(高校生だったのでホントは呑んではいけない)雑魚寝で皆が寝息を立てている中
私は眠れずにいた

隣ではKちゃんが寝ていた
その可愛い顔を見ていた
Kちゃんの目が開いた
黙ったまま見つめ合っていた
不意にKちゃんが体を起こし
抱きしめてキスをしてくれた
私のファーストキスだった
「私がキスしてあげたんだから
元気出してよ」
Kちゃんが私の耳元で囁いた
私は声を押し殺して
Kちゃんを抱きしめたまま泣いた

Kちやんには彼氏がいた
私の友達でもあった
Kちゃんがどれだけその友達のことを好きなのか
私は日頃のKちゃんの話からよく知っていた

それだけに
Kちゃんのキスに込められた想いを感じ取った

元気にならなきゃな
そう思った
GRAVITY2
GRAVITY7
シガツ

シガツ

見る目あるじゃんみんな…
むりーーー

一緒に、よーいどんで狩に行こうな
抜け駆けなしな?正々堂々と拳で戦おうな

新米に狩られる前に、しとめるぞ
GRAVITY
GRAVITY1
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