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サプリ
日記なのだけど、著者の生い立ちは恐らく複雑なもので、機能不全家族の中で育ち、早期に自立したため、恐らく回避型の愛着障害を抱えており、結婚というものを財産分与のため、等の形式的なものとしてしか捉えていない。
妻との結婚までの経緯が語られているが、著者には他に妻より心を許せる仕事の付き合いである女性の存在があり、その女性との面白おかしく、時に切なく、ドラマティックな体験が非・抒情的に描かれる。
結局、妻ではなくその女性が好きなのね、ということが読み手にはまざまざと伝わる文章であるが、著者の性質上、主観が排除された上で、はっきりと有るであろうもの...つまりその女性に対する好意、を煙に撒くような表現が意図したものなのか、無意識的に発露したものなのかすら、私たち読者には分からない。
著者の心の奥深くにしかその答えは無い。
ある人はそこにいびつさを感じ、ある人はそこに各々人間に課せられた社会的な役割、それによる抑圧からの解放を感じる。
私はそのどちらも感じ、理解ができるものでもあった。
人間の在り方の自由さが伝わり、個人的にはとても良かった。
#読書

ジョジョ


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