私が住んでいる所には、少し小高い丘みたいな所に公園があるんですよね。その公園は、昔から、何かと曰く付きで、昼間は良いんですけど、夜は行ったらダメ!とまで言われているくらい、心霊現象多発公園なんです。民家がある所から、少し離れた所にありますし、車通りも少ない所ですから、夜は本当に静かなんです。ある日、友人の妹さんが、夜に友だち1人と、その公園のブランコに座りながら、お喋りを楽しんで居たんですよね。今日あった事や、面白かった事などを楽しく話していたんですが、ふと、なにか、不思議な音がする事に気づいたんです。その音には、お友だちも気づいたようで、2人は顔を見合わせながら、その音の方に、耳を傾けたんです。その音は、ズズッ…ズズッ…と何かを引きずる音と、カチャッ…カチャッ…と、何か硬いもの同士がぶつかり合う音だったんですよね。2人は、恐る恐る、音のする方を見てみたようですが、そこには、闇しかなく、何も見えなかったようなのです。でも、確実にそれは、近づいて来ている…ズズッ…ズズッ…カチャッ…カチャッ…次第に大きくなる音。ズズッ…ズズッ…カチャッ…カチャッ…でも、その存在は見えない。ズズッ…ズズッ…カチャッ…カチャッ…もう、あと一歩近づいてきたら、その存在が見えるだろうと言う時に、いきなり、友だちが、妹さんの腕を掴んで、走り出したのです。妹さんは、ビックリして『どうしたの!?』とお友だちに聞いたようなのですが、お友だちは、妹さんの腕を掴んだまま、一心不乱に走って、妹さんの問いには答えなかったようです。そして、その公園から少し離れた場所にある、お店まで行くと、やっと、友だちは止まり、妹さんの腕を離しました。息を整えて、妹さんが改めて、お友だちに、『どうしたの?急に走り出して』と、聞くと、お友だちさんは、真っ青な顔をしながら、ゆっくりと『だって…落ち武者が…居て、あんたの首…狙ってたんだもん』と言ったんです。୨୧┈┈┈┈┈┈୨୧はい!おわりーーー*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*#怖い話 #ホラー #半分フィクション