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月給6万宅建シンママ

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今日は、珍しく朝から太陽がさんさんと降り注いでいた。空気が澄んでいて、気持ちの良い一日になりそうだと、一瞬だけ思った。でも、その気持ちはすぐに影を落とされた。いつものように、子供たちの様子を見に児童養護施設へ行った帰り道のことだ。

近所の公園で、ブランコに乗る小さな子がいた。男の子か女の子か、よく分からなかった。ボロボロの服を着て、頬はこけていて、明らかに栄養失調気味だった。ブランコを漕ぐ力も弱々しく、悲しそうに、ただただ揺れていた。その姿は、私の胸を締めつけた。貧困家庭の子だろうことは、すぐにわかった。

私の子供たちも、かつてはあんな風に、お腹を空かせていたのだろうか…と、考えずにはいられなかった。

勇気を出して、話しかけてみた。「どうしたの?」と。

小さな声で、「お腹がすいた…」と、呟いた。

私は、急いで鞄を探った。財布の中には、僅か400円ちょっと。今日のお昼代を削って、子供たちと食べる予定だったお金だ。それでも、迷わず近くの弁当屋へ走った。出来立てののり弁を買って、アレルギーの有無を確認した。幸い、アレルギーはなかった。

のり弁を差し出すと、最初は戸惑っていたその子は、私の顔を見て、ゆっくりと受け取った。そして、一口食べると、止まらなくなった。涙を流しながら、夢中で食べている。

その姿を見て、私の目にも涙が溢れた。あの小さな体が、どれだけ空腹に耐えていたのか。そして、この小さな優しさ、この小さな行為が、どれだけその子にとって大きな力になるのか。

私は、ただただ、その子が安心して食べ終わるまで、そばにいた。食べ終わった後、その子は少しだけ笑顔を見せてくれた。その笑顔が、私の心を温めてくれた。

帰り道、児童養護施設の子供たちの顔が、脳裏に浮かんだ。彼らも、きっと、お腹を空かせている時があるのだろう。私は、もっと何かできることがあるはずだ。そう強く思った一日だった。
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