今読んでる工藤美代子さんの著作「凡人の怪談」に面白い件があったので紹介本作は実話怪談の皮を被ったエッセイなので著者がそういう考えだということなのだが私は大いに共感したいエピソードは、近々で電池を変えてある家内の時計全ての時刻がズレているという話で、それに対して夫はとても神経質になっているが妻である著者は時刻なんざどうだっていいというスタンスを取っていての一幕“夫は真剣な顔で考え込んでいる。いいじゃないか、と私は胸の内で勝手につぶやく。時計には時計の都合が何かあるのだろう。だいたい、うちみたいな年寄り夫婦に緊急の用事なんてないし、特にこの家は、のんびりと温泉に浸かるためにあるのだ。時計たちの勝手にさせてやったらどうか。”これは痺れる。まともに社会人やってると絶対に至れない発想。スゴすぎる