『寄生獣』岩明均著(1989-1995年)★★★★★★★モーニング別冊、アフタヌーン誌上に於いて連載された最高傑作。(共に講談社刊)ある日。日本上空から複数の生物の卵らしき物体が降り注ぐ。それらは地表到達まもなく羽化し、毛虫状のその生物は、身近にいた人間に次々と寄生し、ひっそりと人間社会に溶け込んでいく。時を同じくして、平凡な高校生・泉新一の右手にも寄生生物が侵入、気付いた新一が腕をイヤホンコードで縛った結果、寄生生物は新一の脳髄に寄生することなく、そのまま新一の右手に寄生着床した。その日を境に、寄生生物らが起こす猟奇殺人事件が頻発するが、それは彼らにとっての『食事』に過ぎなかった。やがて新一の右手に寄生した生物は急速に成長、自我を覚醒し、新一との共存を余儀なくされる。右手に寄生した『ミギー』。そう名付けられたミギーと新一は、次々と襲いかかる寄生生物らと戦闘を繰り返しながら、その原因と彼らの目的、果てには『人間』という種についての根源まで探る事態へと進んでいく。『寄生獣』(2014年)★★★★★★☆主人公・泉新一を染谷将太寄生生物ミギーを阿部サダヲその他寄生生物役に深津絵里、東出昌大、浅野忠信らが出演。『ゴジラ -1.0』の山崎貴監督がメガホンをとる。『寄生獣 完結編』(2015年)★★★★★☆☆前作の後編にして完結編。個人的には浅野忠信との対決描写が原作から改変されていた部分が引っかかるが、それ以外は概ね良作。同じく山崎貴監督作品。『寄生獣 -グレイ-』(2024年)★★★★★★★Netflixにて、原作世界を踏襲しながらも、同時期に韓国にも寄生生物が現れたという観点から描かれる。脚本自体はオリジナル。しかしながら原作愛に満ちており、オリジナルではあるが、随所に原作リスペクトが垣間見られる非常に良質な作品。全6話からなるドラマシリーズ。最終回のポストクレジットに、驚愕の隠し玉あり。さて。#映画 #小さな幸せ #寄生獣 #岩明均