年上の人がSNSのメッセージの文末に句点をつけると、若い人が嫌がって「マルハラ」になるという都市伝説じみた現象があるというが、これはいかがなものか。年上から年下へのハラスメントという文脈で語られるこの現象も、捉え方によっては年下から年上への逆ハラスメントと読むこともできるのではあるまいか。漫画で言うとセリフの末尾に「。」をつける小学館ルールと、つけない集英社ルールの違いのようなものである。つけないとすっきりするが、つけると説得力があったりする。出版物でなく個人的なメッセージの上なら、ルールが混在していても構わないと思うのである。メッセージの文末に「。」をつけると怖いというのは、受け取る側の問題であり、本来ならその表記は、文法的にも社会通念的にも何ら問題はない。私なら堂々と「。」をつけたいし、使い分けたい。もと校正プロダクション経験者が語る、愚痴。