個人的には好きか嫌いかだと嫌いでしたね。学校という公的機関自体は有用だと思っていますが、現在の学校制度には問題が多いと感じています。学校の有用性をいくつか挙げます。・様々な人に広く基礎的なスキルを提供できること(江戸時代から読み書きそろばんを寺子屋で広く教えていたのは、学校が社会から必要とされていたことの証左です)・社会性や協調性を学ぶ場の提供(社会に出ればいずれ必要になります)・(働く前の)専門性獲得の準備段階の提供(自分の向き不向きを知ることや、高校あたりからは学校によっては資格が取得できます)・自分の興味ないことも広く学ぶ機会の提供(リベラルアーツは大事ですよね)・家庭以外の場所の提供(家に居場所のない子もいます)以下は学校(制度)の問題点です。・画一的な教育の押し付け(興味や理解度など個々人みな違うのに同じカリキュラムを強制される、多様性の欠如など)・上記に絡みますが、成績という画一的な尺度が重視されること(成績とは何を測定していて、それが高いと何がいいのかが明確ではない)。そのため学校以外のいわゆる塾などの「課金」によって教育格差が生まれること・学校で教える内容が本当にそれでいいのか、という問題(社会に出て役に立たないとか、あまり好きな言葉ではないのですが、よく「教育の失敗」などと言われることがありますね)・上記に絡みますが、一度作られたカリキュラムが時代に合わなくても変更が難しいこと(これは教育を提供する側に一度でも関わったことがある方は分かると思います)・こちらも上記に絡みますが、教える側の体制も問題(管理的・権威主義的)があっても簡単には変えられないこと・集団教育に必ずついて回るいじめの問題(これは企業など人が集まる場所には必ず発生するため、学校に限った問題ではないかもしれません)こういう言い方は良くないかもしれませんが、効率よく社会に教育を提供できる学校という仕組みは国にとって便利なものなので、多少の問題はあってもなくなることはないでしょう。教育については誰もが受けるものなので色々と言いたいことのある方も多いかと思いますが、批判だけでなく建設的な議論によって、より良いものにしていけると良いですね。