1.生きる意味のウェルビーイングへの効果(perterman, et al.(2002)・対象:がん患者・「ウェルビーイングに寄与するスピリチュアリティとは何か」について回答を求めた。・測る尺度「生きる意味や安らぎ」因子(8項目)&「スピリチュアルな信念」因子(4項目)が、ウェルビーイングと正の相関,心理的症状とは負の相関があった。「生きる意味や安らぎ」因子との相関が特に強かった。 実存療法のがん患者のウェルビーイングに与える効果のメタ分析(Bauereiß, Obermaier, Özünal & Baumeister, 2018)・対象:18歳以上のがん患者・数:24件のランダム化比較試験・選定基準:意味を生み出し,希望や尊厳をはぐくむなど,実存的ニーズを取り扱うマニュアル化された心理療法・結果…介入後に生きる意味や安らぎ,希望や自己効力感が向上し,小さい効果量ではあるが生活の質(QOL)も向上していた。2.実存療法のメカニズム (Rosenfeld, Cham, Pessin, & Breitbart, 2018)・研究手法…意味中心療法と支持的集団療法の効果を比較検討したランダム化比較試験が行われている。・がん患者・治療のアウトカムの定義…「人生に意味があると感じる感覚の向上が媒介するか」・結果…QOLと抑うつに意味の感覚の媒介効果が有意であった。→「人生の意味の感覚が向上すること」3.人生の意味はどう作られるのか?「統合的意味づけモデル」Park(2010)・このモデルにおける意味づけ…出来事が起きた意味を探求,理解しようとする過程・意味を… ①世界的意味…個人が日常的にもつ信念,目標,想定世界などであり,世界とはこういうものだと暗黙的に思っている意味例)世界は予測・コントロール可能で安全で,意義があり,さらに,自分自身にも価値があると人は想定している(Janoff-Bulman, 1989)。②状況的意味…特定なストレスフルな状況が生じた際,それに対して評価されたもの例)病などにより身体が思うように動かせなくなり「自分は役立たずだ」と評価①と②の不一致に人は多大な苦痛を感じ,その出来事の意味づけをしようとする過程が生じる。例)「こんな状況で私が生きる意味はあるのか」という問い続きはスタエフで