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#福岡
太宰府天満宮到着
すごい渋滞です、参道
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言葉を操るチンパン

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ようやく太宰府天満宮到着!
そろそろこの旅も終わりやな…!
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k(CV:五ェ門)

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続き

次にどこに行こうか。
当初は、近場の温泉施設に入りに行こうかと考えていたが、その前にもう一つどこか足を運びたい。折角遠出したのだから。

電車で近くに天満宮がある。受験祈願のため、天神さんをお詣りに行くことにした。

この街を訪れるのも十数年ぶりだ。
観光客で駅舎も駅前も大賑わいだった。

韓国、中国、タイ、ベトナム。
国際色豊か。色んな国の言葉が飛び交う。
それに加え、高校生たちが行列を成して歩いている。修学旅行か。

土産屋等の並ぶ観光地街を通り抜け、天満宮到着。
鮮やかな紅葉が目に飛び込んでくる。
まるで、秋だ。
御守を買うべく売場に赴く。
売場に並ぶ御守を見て、違和感を覚えた。
暫くしてその理由に気がついた。
天満宮のものではない。
別の神社の売場が出されていた。

子どもの頃から、願掛けには関心がなかった。しかし、親が我が子に御守を渡す気持ちまで否定することはない。そのように考えを改め、御守に対する印象も、かつてのような冷ややかなものではなくなっていた。
だからこそ、今回、入手しようと思い立ったわけだが、いざ、売り場に並ぶ御守を目にすると、何とも言えぬ滑稽さが感じられてしまい、これくださいと言い出すきっかけを失ってしまった。
御守1つ千円。人々は一体何にお金を支払っているのか。
装飾品か。
願いごとをするのは自由だが、金で願いを叶えようということに浅ましさを感じてしまい、御守を買う気が一気に失せた。
ただ、ある御守の商品説明に「修行によって超自然的な力を付け、悟りを開く山伏のように、自分の壁や目標などを超えるという強い力にお守りいただけるような祈りを込めた」というものがあり、その説明にだけは、共感を覚えた。
安易に御守を買い求めようとは思わないが、壁を乗り越えるべく、苦しい修行に取り組むという部分には。

天満宮を後にし、その御守を作った神社を目指して歩き出した。

道すがら、山々が見える。
気持ちがいい。
普段、家の中に引きこもり、忘れてしまっていた生命の存在が感じられた。
私は生きている。

神社到着。
ここにも、天満宮で売られていたものと同じ御守が売られていた。
しかし、もはや御守を買いたいとは思わなかった。

山に入ろう。
山を越えることにこそ意味がある。
登山口は、目と鼻の先にあった。

続く
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