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らいと

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卒業の歌
斉藤由貴『卒業』

ある日ラジオで流れてきたこの曲

♪制服の胸のボタンを下級生たちにねだられ
頭かきながら逃げるのね
ほんとうは嬉しいくせして

人気ない午後の教室で
机にイニシャル彫るあなた
やめて 想い出を刻むのは
心だけにしてとつぶやいた


なんだか妙に残る歌詞とメロディ
斉藤由貴の素朴な歌い方と絶妙にマッチしてる

この曲をつくったのは

作詞家松本隆、作曲家筒美京平コンビ

はっぴいえんどのドラマーだった松本は
解散を機に家族を養うために作詞家に転向
チューリップの『夏色のおもいで』でデビュー

一方、筒美京平はドラクエで有名なすぎやまこういちの弟子
いしだあゆみ『ブルー・ライト・ヨコハマ』
尾崎紀世彦『また逢う日まで』
などで大ヒット

ヒットメーカーと仕事がしたかった松本
新しい才能を求めていた筒美

9歳上の筒美は『夏色のおもいで』を絶賛
一緒に作ろうと声をかけた
出来上がったのが
太田裕美『木綿のハンカチーフ』
歌詞が四番まである変則的な歌
「こりゃだめだ」といいつつ「いい曲ができたよ」と仕上げてくる
その後も近藤真彦、中山美穂らをはじめ300曲のヒット曲を量産し続けた

その一曲がこの『卒業』

♪ああ 卒業式で泣かないと
冷たい人と言われそう
でももっと悲しい瞬間に
涙はとっておきたいの


どこか男性が作った女性像だなと思わせるし
必ずしも全て共感するわけでもないけど
なんか引っ掛かる
記憶に残る

卒業シーズンになると
制服のボタンは
後輩たちにはねだられなかったけど
この曲を必ず思い出す
GRAVITY

卒業

斉藤由貴

GRAVITY11
GRAVITY34
ミチフミ龍之介

ミチフミ龍之介

風のQuartet
    〜松本隆作品詩集  ♯ 63

#松本隆 #詩集


☆『夏色のおもいで』


きみをさらってゆく風になりたいな
きみをさらってゆく風になりたいよ

君の眼を見ていると
海を思い出すんだ
淡い青が溶けて
何故か悲しくなるんだ

夏はいつのまにか
翼をたたんだけれど
ぼくたちのこの愛
誰にもぬすめはしない

きみをさらってゆく風になりたいな
きみをさらってゆく風になりたいよ

君の眼の向こうに
青い海が見えるよ
すきとおった波が
そっと零れおちるんだ

涙ながすなんて
ねぇきみらしくないよ
ぼくたちのこの愛
誰にも邪魔させないさ

きみをさらってゆく風になりたいな
きみをさらってゆく風になりたい色
GRAVITY
GRAVITY12
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