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旧ペニーワイズ

雪見大福

花
高校生の時、根っこの性格の悪さが抑えきれなくて裏垢とやらにひたすら嫌いな男子の愚痴を書いていたことがある
当時の私は嫌いな人間に対しては殺意が湧くほどヘイトが強く出ていて、その嫌いな人間は妹とその男子の2人だった
良くないと分かっていても、ヘイトが強すぎて自分でもよく覚えていないほど酷い内容だったと思う
それを見れたのは中学、高校の友達数人
そこにいた中学の女の子は、私の高校の同じ部活の男子となんらかの接点を持った時に、「あの子性格悪いよ」とチクってくれていた
普通ならここでその男子は私と距離を置くだろうが、その男子自身がクズみたいな人間(悪口ではない)だったし、そもそもどうでも良かったらしく、「そうやって言われたよ、彼女はほぼ初対面で僕の家に来てヤろうとだけして帰って行ったけど」と、違うチクりを交えて私に伝えて来て終わった
自分のしていることがどんなことか痛感したし、その男子には感謝しているし、女の子の話についてはそれはそれで今でも面白い
中学の別の女の子は、成人式の日に見かけたけど目があっても私が存在していないかのごとく去って行った
ショックだったが、当然で懸命な対応だったと思う
彼女は賢くてとても良い子だったから、勝手に巻き込んで申し訳ない気持ちが今でもある
全ての終わりはその裏垢暴走が始まって半年ほど経った時
裏垢を見ている高校の女の子が、私が愚痴の対象にしていた男子と仲が良く、本人に「SNSを鍵垢にした方が良い」と警告して、さらに私と遊んだ時に「鍵垢にしろと言ったのは自分だ」と教えてくれた
仲が良い子にもヘイトを聞かせられるなんて、本当にあの時の自分はどうにかしていたと思うけど、彼女は冷静な子だった
その子は私の愚痴を直接聞いてくれて、共感しながら批判もしてくれた
おかげで以降私の愚痴は止まり、嫌いは嫌いだけどあえて見ることはなくなった
今までの人生において、殺意が湧くほど嫌いだった人間は妹とその男子だけ
過去を振り返ると自分が母親になっていて良いのかわからなくなってしまうけど、もう2度と同じような幼稚なことはしないと常に心に留めて生きるしかない
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