こんばんは。読書しました。新・ローマ帝国衰亡史南川高志 著岩波新書コンスタンティヌス大帝やその息子のコンスタンティヌス2世、そのあとの「背教者」ユリアヌスの記述が詳しく、ローマ帝国後期の政治史がコンパクトにまとめられています。ローマ帝国は広大な地域に住む、様々な部族の人々を「ローマ人である」というアイデンティティでまとめた帝国である。帝国が衰亡していく時代、ローマ人は排他的になっていきましたが、なぜ排他的になったのか。いわゆるゲルマン民族の大移動によるものなのか、キリスト教を国教化したためなのか、もう少し掘り下げた考察がほしいところです。21世紀に入ってからの日本をみてもわかる通り、衰亡していく社会においては排他主義が跋扈するという明白な特徴がありますが、それに対する処方箋を考えるためには、その深層まで探る必要があります。#読書 #読書感想文 #歴史 #古代ローマ #国家の衰亡