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アメジスト

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こんにちは。
読書しました。

哲学史入門Ⅲ
現象学・分析哲学から現代思想まで
斎藤哲也 編
NHK出版新書

20世紀の哲学史は入門するだけでも難解です。
現代思想というのが、自己と他者あるいは内部と外部という二項対立の構図を脱構築して、支配関係や上下関係や敵対関係を克服するための哲学なのだと思いますが、現代思想が世の中に受容されるにつれて、むしろシニカルな相対主義が広まってしまったようです。
それがトランプ現象につながった面も否定できないと言われており、現代思想が克服するはずだった対立関係や分断が深刻化しているのは悩ましいことです。
ハリス氏が述べた、愛国というのは合衆国憲法に忠誠を誓うことであるというのは、ハーバーマスの憲法愛国主義的な市民社会の概念にもとづくものだと思いますが、グローバル資本主義を制御して人権や福祉に配慮する社会をどう築いていくか。
日本国憲法第13条にうたわれている幸福追求権とは何かということまで改めて問い直すという作業も必要なのかもしれません。
自立した個人や私的所有権の主体としての近代の人間像をアップデートして、グローバルな連帯やグローバルな公共圏が求められる、これからの時代のための人間像を問い直す作業が、これからの社会哲学に求められているようです。
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こんばんは。
読書しました。

哲学史入門Ⅱ
デカルトからカント、ヘーゲルまで
斎藤哲也 編
NHK出版新書

さすがに近代哲学は哲学史を展望するだけでも難解ですが、近代の哲学者達は、文系、理系の枠を超えた総合的な知を考察していたんだなということは分かりました。
p176の解説で、道徳的に善く生きることと、幸福になることの二つが合わさって「最高善」であると、カントは言っているとのことですが、現代でこそ噛み締めたい言葉ですね。
ただし、善く生きたからといって幸福になれるかどうかは分からない。
そういうとき、人間は、善く生きることと幸福になることを結合する存在として、この世界を創造したものに期待をかけることがあります。
道徳的法則に従って生きているかどうかを「見抜く者」としての神、道徳的法則に従って生きている人間、すなわち、「幸福に値する人間」に幸福をもたらす者としての神。
このような神の存在は、生きることを実践する世界では、なくてはならない前提なのかもしれません。
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アメジスト

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こんばんは。
読書記録です。

哲学史入門Ⅰ
古代ギリシアからルネサンスまで
斎藤哲也 編
NHK出版新書

インタビュー形式の本文となっており、初学者にも読みやすいように配慮されています。
第1章は古代ギリシア・ローマの哲学について納富信留氏に、第2章は中世哲学について山内志朗氏に、第3章はルネサンスの哲学について伊藤博明氏にインタビューをしています。
それぞれの時代の哲学の面白さが分かりました。
各先生方の著作を読んでみたくなりました。
第1章において、ソクラテスの無知の知は正しくは「不知の自覚」であると言うべきだというのは目からウロコでした。
ソクラテスは、さまざまな人と対話しながら「知らない」ということを検証している最中だから、「知らないことを知っている」という状態ではない。あくまでも、自分が「知らない」と思うことを、確認し続けていくことがソクラテスの哲学であった。
だから「不知の自覚」であるだそうです。
第2章において、『神学大全』を執筆した聖トマス・アクィナスの真の画期は、「主文」や「異論反駁」といった大学の討論スタイルを整え、学問の標準スタイルを整えたことにあるそうです。
第3章において、ルネサンスの面白さは神秘思想やオカルト的な思索も流行った百花繚乱なところにあると認識しました。
それぞれの時代における考え方を学ぶ面白さを感じることができました。
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sui

sui

NHK出版から出ている哲学史入門の本、本屋で立ち読みしたら面白かったので全巻入手したい(手荷物が重くて購入に至らなかった)
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とま

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買いすぎないために買った本書く😌
この間から気になってた日本の方言と、哲学史入門を買いました!楽しみ😊😊
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