昔から現政権与党は、「円安は良いことなんだ、輸出産業を後押しする」、としきりに流布してきました。そりゃ輸出産業はウハウハですよね。少し安く売ったっていいし、売れ行き良ければ給料がっぽりです。でも日本は輸入大国でもあります。差し引きするとこのところ貿易赤字です。輸入してるのは衣類、食料、農産畜産の資源も、インフラも。生活必需品なんですよ。当然円安が進めばほぼピッタリ同相対比率でこれらの物価が上がります。そんなの中高生の頃の僕でもわかっていたことです。円安、ざっと自動車産業を輸出産業と仮定して国民の約1割(全員が輸出ではないが)です。残りの9割は苦しむだけです。事実そうなっているではないですか、この数年。急激な円安なので、その悪影響が見えやすいだけで、緩やかで目立たなかった以前は自民党さん“円安派”なんて呼ばれてきました。そりゃそうです。例えば岸田後援政治団体の献金ランキングトップ10は全て輸出産業ですから。11位は岸田がそれまで消極的だった半導体産業支援を急展開でぶち込んできた先。今になって自民党広報でも「円安などによって、様々な生活物資、原材料等の価格が上昇した」という始末。今年の参院選、どうします?#政治の星