決算 忠臣蔵⭐️⭐️⭐️⭐️江戸幕府は戦乱の世を引きずった雰囲気を断つために「勝利憐れみの令」を発令。そんな時代に起こった討ち入りの話。経済を軸として家計簿的な説明と合わせて話が進んでいくので当時の生活感を感じながら感情移入して見ることができた。当時の人々は実践的な戦を知らず、それが故に武士の1分が美化され、当初は不本意ながら討ち入りせさずを得ないような状況になっていく。私たちは今、歴史を知った上でこの映画を見ているので平穏な世を願う江戸幕府の意図に逆行する討ち入りなんて決してするべきではないと考えてしまう。しかしながら、当時の人の当時の雰囲気って価値観、生涯の過ごし方(つまり狭い人間関係がずっと続くと言うこと)を鑑みた時にやはり死ぬ覚悟で討ち入りするしかなかったのかもしれない。街の人たちも、リアルタイムで仇討ちと言うものを体験したかったのか討ち入りに対する期態度が日々日々増していく。何よりも問題起こした張本人である浅野内匠頭に問題があった。時代が読めていないし、後先も考えていない、明日のことも考えられない子供のような時間感覚と視野の狭さ、でこんなリーダーを持った組織は、不運だと言わざるを得ない。ところで、岡村隆史が勘定方でずっとソロバン弾いていること、そして最後に間違われて暗殺されてしまうこと、など岡村隆史がとても良い人に見えました。