幸せに生きる決定的な方法がある。それは物事や行動を肯定して生きることだ。私の知り合いに栄養療法を信じて、肉や卵などのタンパク質を積極的に摂取している人がいる。私個人は体調管理程度ならともかく、病気の治癒にあまり栄養療法は信じていないのだが、その人たちを見ていると、非常に楽しそうに生きているのだ。本人たちも、自分は今幸せです、と答えるだろう。私は違法治験の被害者なので、その人たちに、プラセボ効果ではないか、と言いたくなるが、精神的な幸福感を感じていれば、やはり幸福になっているのだ。幸福とは、必ずしも環境だけでなく、最終的に心の持ち様なのである。だから私は肯定できる何かを信じて生きるべきだと思う。究極的には宗教だが、学問でも、趣味でも、健康法でも、世界と世界の一部である自分を肯定できる何かを見つけるべきだ。プラセボ効果は、あなたを幸福にする価値観と信仰はある。人生は信じるものの選択の過程であり、虚無と無気力から逃れられる何かを探すべきなのだ。