ルームにご参加下さった皆様ありがとうございました。【予告】次回は9月11日(水)19:30~「自己愛の毒」についてお伝えします。今回は「日本人の乳がんとヨガ」についてお伝えしました。〇日本の乳がん・女性のがん罹患率の第1位で罹患者数は年々増加傾向・罹患年齢のピークは30歳代から増加、40歳〜50歳で最も高い・女性のがん死亡数としては第5位で、5年生存率は90%を超える比較的予後はよい。〇乳がんの治療・初期…手術、薬物療法、放射線療法など・薬物療法…抗がん剤、分子標的薬やホルモン療法の組みあわせで外科手術の低侵襲化が進んでいる・手術以外の治療はほとんどが外来通院で行われ、化学療法は3〜6ヵ月、内分泌療法は約5年程度・手術…手術中にがん周辺に微量のアイソトープや色素を注入し最初にたどり着いた数個のセンチネルリンパ節を摘出しがん細胞の有無を調べ、がん細胞がなければリンパ節を温存するセンチネルリンパ節生検の導入によりリンパ節切除を全例に行う必要はなくなった。・抗がん剤治療の副作用…全身倦怠感や精神的な不安やうつ症状、 末梢神経障害など・ホルモン療法の副作用…関節痛やホットフラッシュなど・身体的な機能制限や長期間にわたるがん治療の副作用が、日常生活や心理・情緒的な苦痛によるQOLの低下を招き、治療継続に困難をきたすことがある。〇乳がん治療のセルフケアとしてのヨガ・乳がんセルフケアのための補完代替医療として運動療法が有用でありその中でも近年ヨガが注目される・2016年度には日本緩和医療学会の『がん補完代替医療ガイドライン』に追加例)・乳がんの最終治療から3ヵ月以上経過している日本人女性18名を対象とした12週間のヨガ介入研究で、週に1回75分のヨガプログラムを実施→ 介入前後比較で「がん倦怠感尺度」の総合得点と下位尺度の[身体的倦怠感][認知的倦怠感]の平均値が改善。・化学療法を受けている乳がん患者18名を対象とした自発的なホームヨガプログラムが実行可能かの研究 → 安全に実行可能で疲労感の改善※ 更なる研究が必要