宅建(宅地建物取引士)とは、不動産の売買や賃貸物件のあっせんなどを行う不動産取引の専門家として、国が認定する国家資格です。宅建士の主な業務は、土地や建物に精通していない顧客に対して、重要事項の説明や重要事項書面への記名などを行うことです。これらの業務は宅建士でないと行うことができない独占業務です。宅建士の資格を取得するには、毎年10月の第3日曜日に実施される宅地建物取引士資格試験(宅建試験)に合格する必要があります。試験は4肢択一のマークシート方式で、50問が出題されます。合格に必要な勉強時間は約200~300時間と言われ、1日2時間程度勉強した場合、3ヶ月~半年程度かかります。宅建士の資格は、不動産業界だけでなく、建築業界や金融業界、IT業界などでも活かすことができます。宅建士の年収は、年齢や地域、企業規模、独立など、働く条件によって異なりますが、企業勤務の場合、平均年収は約470万円~626万円程度です。