三月六日 曇、をり/\雨。地久節。亡母四十七年忌、かなしい、さびしい供養、彼女は定めて、(月並の文句でいへば)草葉の蔭で、私のために泣いてゐるだらう!今日は仏前に供へたうどんを頂戴したけれど、絶食四日で、さすがの私も少々ひよろ/\する、独坐にたへかね横臥して読書思索。私の日記ではない。山頭火の其中日記からの抜粋。1938年3月6日のもの。山頭火の様子が目に浮かぶ。母の四十七回忌うどん供へて、母よ、わたくしもいただきまする(「孤寒」より)私も母と食事がしたい。母ならば、何を食べたいと言うだろうか。すぐにこれと思い浮かばないな。こちらで母と一緒に食べたのは、うどんだった。#孤寒 #其中日記 #山頭火 #種田山頭火 #うどん