こんばんは。読書しました。北欧神話と伝説ヴィルヘルム・グレンベック著山室静 訳北欧神話と伝説の文学を包括的にまとめた書物となっています。北欧神話の基本骨格としては、神々は巨人族とずっと闘争としており、神々の仲間でありながら悪意の化身のような特異な存在であるロキ、フェンリルという巨大な狼、ミズガルズという大蛇などによって絶えず脅かされています。ラグナロクにおいて、巨人族、フェンリル、ミズガルズらが押し寄せ、神々と激戦となり、世界は滅亡します。北欧の厳しい自然を相手に生きた人々の、はかなくもいとしい生への痛切鋭敏な感覚が生んだ終末意識を感じます。後半では、ジークフリート伝説の原型であるウォルスング家の物語が載っています。結局はシグルド(ジークフリート)は呆気なく亡くなってしまうところに、殺伐として荒涼とした北欧の世界観を感じます。#読書 #読書感想文 #北欧 #神話 #伝説