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ルディス

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変な夢を見た

 様々な人種の留学生集まるアメリカの学校にて、日本人は私と友人の二人きり。

 多分わたしはエアコンを消してほしかった気がする。カーテンを閉めたり風を動かしたりすることで涼しさは得られそうな環境だったからだ。日本のド暑いムシムシ環境とは違う。

 ところがそのような主張をもっていたのは私と私の友人くらいだった。懸命にこの方がお得だとか主張するのだが、私は英語が苦手だしなかなか聞いて貰えない。仕舞いには
「日本人は義務教育かなんかでほぼ全員が教育を受けられて計算できると思うけど……」
 という話になってきて取り合って貰えない。いいじゃん聞いておけよお得な方をよ。
 先生もなかなか応じてくれない。

 するとそこへ金髪美女な校長先生が現れた。
「ならば、『ハム&シット』で決めましょう」
 多数決ってことらしい。

 校長先生は学校側・国側・世界政府(エコ?)側という三つの政府それぞれの絵を描いて、この三つそれぞれの観点からメリットデメリットを述べていった。
 校長先生は中立として審査役を務めていた。が、私にはわかった。校長が現環境続行派だということを……!

 たしかに校長はエコ系メリットをたくさん並べていた。が、現環境に有利な意見が少ない代わり妙に鋭かったのだ……!

 なんか黒人の女の子の友達が私と男の子の間を取り持とうとして私がその男の子と喋る度にキャー!♡ってこっそり(見てわかる)してたり、その男の子が実は私ではなく黒人の女の子に懸想してたり第三者もいれて複雑な三角関係になってたり謎のラブコメはあったが割愛。

 そして多数決の結果、環境は変わらなかった。まああの妙にカリスマのある校長が入ってたしな……の気持ち。
 しかし驚いたことに多数決の結果は完敗ではなく、『現環境続行』が決まったとき教室には少しばかり不満そうな沈黙が落ちた。
「みなさん、『ハム&シット』で決めたことに文句は?」
「「シット」」
「はい、では切り替えていきましょうね」
 なるほど、アメリカはどんな意見が出ても無理くり否定はしてこないけれど、誘導したりはするんだな。……と思った。



そして目が覚めて思った。
『ハム&シット』ってなんだよ。ハムレットみたいな響きだけど。シットが否定的な意味合いなんだろうけど。でもハムはなんら意味ないしシットは普通に汚い言葉だろ、と。
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