久しぶりの新作「文字浴」文字のお風呂に浸かっていたい。蛇口を捻れば漫画みたいに蛇口が膨らんでとめどなく文字という文字が溢れ出る。いや、そうじゃない。SNSの比喩ではないんだ。お風呂にはコンテクストがないミャクラクやブンミャク、ましてやクーキなんてないんだ。まるで金属の中を自由に動く電子のような海を泳ぐイワシの群れのような散乱してトリトメもマトマリもないさらさらとしたお風呂なんだ。漢字だってひらがなだってカタカナだってalphabetだってみんな自由だタトエヨミニクカロウトケッシテイニカイサズかなだけのぶんだってあっていいんだ。ESUENUES_DE_YOKUIU_TOUTOTSUNA_JIBUNGATARI_TOKA_YAYU_SURUKEDO_KIHON_TOUKOU_HA_TOUTOTSUNA_JIBUNGATARI_DAROだから、突然あの子に好きだと言い話の途中で目に入ったラピュタ雲の話もして違う仕事を始めてみたりアフリカの奥深くへ探検するんだそうしたいんだ。そんなことができたらすっごくリラックスだもう天にも昇る気持ちだろう。文字で全身をくまなく洗い、身体を文字の中に預けられたらいい。でも、コンテクストがいなければ言葉を着飾れない常に全裸は晒せない。コンテクストがいるから日々の仕事があり糧がありちっぽけで無意味な僕が日々を生きることが出来るのだコンテクスト様様だ。アリガトウゴザイマス。それでもやはり、僕は文字のお風呂に浸かっていたいんだ。#詩のこころみ