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エニート人生の敗北者

エニート人生の敗北者

図解いちばんやさしい地政学の本 激動の世界最新版
のレビュー
ランク C
面白さ★★★☆☆
説得力★★☆☆☆
正しさ★★★☆☆
わかりやすさ★★★★☆
内容の深さ ★★☆☆☆

初めて読んだ地政学の本。ただいわゆるポップ地政学本のため信用していいかどうか、、、。正直、問題点も多いです。ただ悪い所だけではなく良い所もあります。わかりやすいし、読んでて結構楽しめました(特に第1章)。
問題点についてですがまず星2をつけた通り説得力がありません。著者は地理学者や政治学者という感じでもなさそうですし。エビデンスも提示できてないし、、、。特に酷いのは参考文献です。2枚目の写真見てください。なんか、、、酷くないですか?参考文献のほとんどがいわゆるポップ地政学本で、地政学の話に欠かせないマハン、マッキンダー 、スパイクマンの本がありません。マッキンダーなんてこの本の中で何度も出てくるのに。当然ラッツェル、チェーレン、ハウスホーファー、コリン・グレイ、ブレジンスキーの本もない。地政学の本としてどうなんでしょうね。また説得力という点に関しては理論展開していく際に説明不足のように感じました。特に思ったのはこのページです。⬆の下に説明不足に思った点を書いときます。
P27~P28 海軍と空軍があれば、まずはリム・ランドを支配し、そこから真ん中のハート・ランドを支配できる
P28 リム・ランドの支配がハート・ランドの支配につながるように、マージナル・シーの支配がワールド・シーの支配につながります。

根拠は?なぜリム・ランドの支配がハート・ランドの支配につながるかの説明が不十分。ハート・ランドの支配からリム・ランドの支配ではダメな理由は?
次に正しさに関してですが、明らかに間違っているという点はなかったと思いますが、少し微妙な表現を使ってるところが多々ありました。まず確定でないことに断定表現を使いすぎです。学問の書を名乗ってるんだからそういった表現は控えるべきと思います。
その他のおかしな表現は最後にまとめて書いときます。

続く

#本 #地理 #政治 #世界史 #地政学
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