The World is My Oysterという不思議な言葉が「この世は俺の思い通りだ!」という意味で、そもそもはシェークスピアからの引用だということを最初に知るきっかけになったのは、ロキシー・ミュージック1973年リリースの3rdアルバム「ストランデット」に収録された「A Song For Europe」のリリックでした。後半リリックがフランス語になるんですが、欧州の没落貴族が悲劇的な恋愛を前にして身悶えするように苦しむ様を、バンドのフロントマン、ブライアン・フェリーが究極のナルシズム全開で表現してくれます。晩年のヴィスコンティ作品と並べるとしっくりくるかも。常々、ザ・ウィークエンドはロキシーからパクりすぎじゃね?と思うのですが、その辺りも是非。