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マーチン

マーチン

とあるラーメン屋を目指していたのだが
行列を見て、バイクから降りずにUターン
目白通り沿いにある、とんかつ屋に入る
特段、目立つ店でもなく、近所の人たちを
相手に商売をしている感じの店構えだった
日曜夜だが客は自分一人だけだった
だからかコンロに火を入れる音がするので
恐らくは閉めるつもりだったのかな
店内のテレビで流れる珍百景をBGMにし
低音で揚がるとんかつをひたすら待つ。
基本的に揚げ物と生姜焼き以外はメニュー
にないシンプルなお店の様だが、店主や
奥さん、店の内装を見るに創業から相応の
年月は経っていると思われる雰囲気だ
異物があるとしたらグラサンの俺だけだ
やがて出て来たロースカツはブ厚くもなく
かといって脂身が多い訳でもない肉感だ
主張が殆ど無い感じのとんかつである
静かな店内、慌てるでもなく食べ進める
なるほど週一で食べてもモタれない感じ
近所の常連がルーチンで入る店なんだな
確かに他のとんかつ屋の喰ってやる的な
意気込みは要らない感じがするな
サッと食べ終えて勘定を済ませ店を出る
多分この店に再び入る事は無いけれども
明日も知らなかった日常が回るのだろう
そんな事を考えながら目白通りを飛ばし
帰路に着いた日曜日よりの使者は俺だ
(=^x^=)
GRAVITY

日曜日よりの使者

Creepy Nuts,SUDA MASAKI

GRAVITY6
GRAVITY22
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