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小さな放浪者

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『ぼくは眠れない』 椎名 誠 著

けっこう不眠症で悩む人は多いというけれど、作家の椎名誠も不眠歴35年のベテランであり、そんな作家人生の不規則さのなかでの不眠とのタタカイを人生を振り返りつつ綴ったのが本書となっている。

不眠というと心理学をはじめ、ユングやフロイトなどの専門的な分野が出てきて小難しいハナシになりがちだけど、そこはシーナマコトの手腕で後半ちょっと専門分野には触れるけれども、基本的にはあらゆる『睡眠にまつわる雑学』を中心に身近な生活にありがちなシチュエーションを実体験を踏まえたうえで語っているので、とても共感しやすく肩の力を抜いて読み進めることができる。

とくにこの『共感』という部分が大事で、不眠は経験したものでなければその苦しさと孤独感はわからないし、こういう自らが経験して寄り添った文章を書ける人のほうが不眠を知らない専門医の言葉よりも遥かに大きくココロに響くし心の安定剤になると思いましたね。

#読書 #おやすみGRAVITY
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小さな放浪者

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最近読んだ本。

『日本細末端真実紀行』 椎名 誠
『旅先のオバケ』 椎名 誠
『飲んだら、酔うたら』 椎名 誠
『アイスランド 絶景と幸福の道へ』 椎名 誠
『遺言未満、』 椎名 誠

椎名誠はこれまで何十冊読んできたかな…?
ブンガクなどのかたい本ばかり読んでいると無性にシーナマコトの軽妙な文体が恋しくなるので、時折りむさぼるようにシーナ本を読んでしまう。

『日本細末端真実紀行』以外はすべて初めて読んだタイトルだけど、なかでも『遺言未満、』は異色作でこれはすごくためになる本だった。
椎名誠が真剣に『人間の死の在り方』と向き合って取材を重ねて纏めたレポートで、世界の葬送や死の捉え方、墓と宗教の繋がり、日本の葬祭の現状から終活等に至るまで「死とその周辺」のことが詳しく書かれているので、死生観を養うための入門書として読んでみるといいかも。
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