映画のオッペンハイマーを観たとき映像内でハイゼンベルクからフェルミまで錚々たる面子が片っ端から出てきてまぁ物理男子が諸手を上げて喜ぶ作品だった シラードも知ってる人はマニアだろう ファインマンは出てこなかったが彼は当時まだ20代で中心的人物ではなかったと思う 爆縮式原爆の仕組みやドイツ下の物理学者達をアメリカが引き抜いた部分やナチス瓦解後にソ連との軍拡競争が始まった際のアメリカの焦りは端的に表現されていて面白かった ただ理論の細かい部分はほぼ詳細に描かれることは無かったと思う 何ならオッペンハイマーがサンスクリット文字を読まされて「我は力なり」から朗読するシーンが最もアカデミックですらあった気がする オッペンハイマーの物理学者としての英雄伝説というより原爆開発にあたっての指揮能力や政治的陳情の努力を描く作品だったのだろう それは作中でも"A former physicist"の様に謗られたシーンでも分かると思う それでも物理学に少しでも興味のある人が観れば映像に釘付けになることは間違いなかった 全てが映画の様な映画だったと思う こういう形容が当てはまる
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