"最南端のコモリン岬では「善男善女が集まって海に入って沐浴し」と、今日見られるのと同じ風習が、2000年前のこととして記述されている...ある詩はムジリについて、べリヤール川の流れをあわ立てて、ヤヴァナ人(ギリシャ人)の船が入ってくる。金貨を一杯積んでやってきて、コショウを積んでもどって行く。ムジリの港は賑やかだ"とうたっている。別の詩は、チェーラ王の宮殿で、金の腕輪をした貴婦人が、金のカップでぶどう酒(ローマからの輸入品)を飲みながら、うっとりしている様をうたう。辛島 昇「インド文化入門」#本からのひとこと