愛の健康効果 愛に関連するホルモンは、心身にさまざまな健康効果をもたらす。「愛のネットワークが起動すると、脳の報酬中枢が活性化してホルモンや神経伝達物質や天然(内因性)オピオイド(麻薬や鎮痛薬として働く物質)が次々と放出され、喜びを感じさせるとともに、心身の傷を癒やすのです」とカチョッポ氏は言う。 愛ある生活がもたらすさまざまな恩恵のうち、科学的に証明されているものには、ストレスの軽減、より良い睡眠、免疫機能の向上、痛みの軽減(血液中のオキシトシンレベルの高さは治癒を促すことが研究により示されている)、抑うつの減少、問題解決能力の向上、認知機能の向上、長寿がある。 カーター氏は、恋愛関係であれそれ以外の関係であれ、安定した人間関係が作り出す生物学的な状態はリラックスや成長や回復を促すと言う。「愛ある人間関係を築くことは、生涯を通じて健康にとって非常に重要です」