2024YR4についてはじめに、2024YR4とは地球の周りを歪な楕円軌道で公転するアポロ群に属する小惑星のことであり、公転周期がほぼ4年であることから地球に対して約4年周期で接近を繰り返している。 また最近では、ハワイにある日本のすばる天文台が精確な位置を特定し、その観測成果が国際天文学連合の小惑星センターに報告され、改善された軌道要素から求められた2032年の地球への衝突確率は0.004%である。ここで日本の技術力はさすがだと改めて実感する。そして今後、様々なプラネタリーディフェンスの観点から、地球に飛来する可能性はあっても地球に衝突する可能性は極めて低いと断定できる。 最後に、各メディア等で、衝突と言う表現を使い度々極度に怖がらせようとするが、あくまでそれは地球に飛来する確率であり、そこから様々な対策が講じられるため、たとえ100%であっても実際には衝突しないことだってあり得るのである。たまに高圧電流などと言う面白い表現を使うメディアもあるため、もう少し学んでから世に出して欲しいと願うばかりである。