「雅楽、蘭陵王の面」雅楽の管絃曲では蘭陵王舞曲では陵王ともいう。面の頭に掲げるのは金翅鳥(こんじんしちょう)か龍。金翅鳥とは、古代インドの神話やインド二大叙事詩「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」に登場する半人半鳥の姿をした霊鳥で、ガルーダのことを指す。ガルーダは、ヒンドゥー教三大神の一柱世界の維持を司るヴィシュヌ神の乗り物として崇拝されており、また仏教にも取り入れられ、仏法を守護する八部衆の一つである迦楼羅(かるら)としても崇敬されている。天理大学附属 参考館記載より*雅楽では左方、中国から伝わる唐楽の一人舞。大陸から伝わる楽であるから、頭に乗せているのが古代ヒンドゥー教のガルーダであるのは、いかにも納得できる。バリ島ガムランのTari(舞曲)レゴン・ラッサムは古代インドの叙情詩「ラーマーナヤ」の一部であり、ラッサム王が戦いに出る時、妖鳥ガルーダが不吉な予言を告に来る。ガルーダ役は、曲の最初に登場する侍女チョンドンが二役をする。写真1.向かって右が蘭陵王の面写真2.舞楽 蘭陵王写真3.バリヒンドゥー教、ガルーダガルーダはインドネシアの国鳥写真4.バリ島ガムラン、グヌンサリ楽団定期公演より、レゴン・ラッサム ガルーダ登場場面#全て自分で経験した道