SHE'S MY IDOL ♯ 14☆ 中森明菜6️⃣ 7枚目のシングル♫北ウイング 実に安定の佳曲で、そろそろ飽きが生じて来る頃合いで絶妙な頃合いでリリースされたと思う。wikiによれば、杉山清貴&オメガトライブの♫ SUMMER SUSPICION を気に入った明菜から直接のオファーで実現した康珍化w. 林鉄司m. クリエイターコンビだったと云う。イントロからしてインパクトのある流れで、名イントロだろう。数々のコント番組で多用されている。引用が多いと云うことは、それは人々の記憶に刻まれる度数が増すので、名曲の誉れが高くなるのである。 康珍化(かん ちんふぁ)の詞は当時画期的で、短い字数で表現する手法は後の秋元康の♫ドラマティックレイン などに深い影響を与えた。…Love Is The Mysteryわたしを呼ぶの愛はミステリィ不思議な力で映画のシーンのようにすべてを捨ててく Airplane北ウイング 彼のもとへ今夜ひとり旅立ついちどはあきらめた人心の区切りの Teardrops都会(まち)の灯り ちいさくなる空の上で見降ろす夢の中をさまようように夜をよぎり追いかけて 夜間飛行(ミッドナイトフライト)Love Is The Mystery翼ひろげて光る海を 越えるわすこし不安よ… 一番の歌詞を見ればその効果の程が判ると思うが、それを表現する明菜の抜群の歌唱力は、詞の意味の解釈が絶妙である。そしてノンビブラートが美しい。後に彼女の歌唱表現として余計なビブラートの多用が、この時期には未だ見られないので、私が最も好む期間である。字数が少ない歌詞の場合、自然と声を伸ばしてその"間"を埋め無ければならず、そこをどうするのかは本人の歌唱能力に頼らざるを得ないか、ディレクターの指示かクリエイターからの表現指定となる。明菜の場合は明らかに彼女の発想や判断によるものだろう。 デビューして2年と満たない彼女は、早くも風格が漂っている。それは自己を表現する能力、歌に対する格段のプライド、それは衣装に至るまで周囲任せにしない自己プロデュース能力の高さを早くも発揮するエピソードの数々を読めば納得できる。花の82年組の中でも彼女は明らかに他のアイドルとは違っていた。つづく…。