なんかあまりにもネットで『ITエンジニアになって年収1000万円』というような広告を見かけるので、ちょっと考えてみたんだけど……。まず、日本国内のITエンジニアの総数は総務省統計局や経産省のデータから約100万人程度なのは間違いなさそう。次に、ITエンジニアの年収分布を厚労省のデータから考えると、平均年収は約500万〜600万円。そこから給与分布を鑑みると大体年収1000万円を超えるのはITエンジニア全体の1〜2%。そうすると、年収1,000万円以上のITエンジニアの数は約1万〜2万人程度と言えそう。この数字を出してからまたネットを見てみると、エン・ジャパンやリクルートワークス研究所も同じような数字が報告されてるので、まぁ大体こんなもんなんだろね。ふむ、ネットに広告出しまくってるスクールは数ヶ月〜1年程度のトレーニングで、ITエンジニアの上位1%になれると笑笑大学などで計算機科学を専攻してきたような人々を押しのけてトップ1%に入れると仰っているわけだね……。こう考えるとITエンジニアになって年収1000万円というのがそもそも無理に近いほど難しいというのがわかるし(だって上位1%だよ!?)、さらにスクールなどに通って目指せるようなものではないのが分かるよね。もちろんそういうスクールに通って年収1000万円を稼いでらっしゃるエンジニアもいらっしゃらないわけではないだろうけどもね……。